fbpx

安倍政権は「国難突破」できない。同一労働同一賃金、働き方改革に人づくり革命――全てが矛盾だらけ【大前研一「2018年の世界」(3)】

真の「人づくり革命」の鍵は教育にこそある

働き方改革」だけを見ても疑問点ばかりですが、さらに大きな矛盾があります(図-23右)。

180408oomae_2

「人づくり革命」と「生産性革命」を車の両輪として、デフレ脱却に向けて税や予算などの政策を総動員する――安倍首相はそう言いますが、今の状態で「生産性革命」をやると、再教育ができないために人が余っていくばかりなのです。それと「人づくり革命」とは全く両立できません。

そしてまた、デフレ脱却と言うけれども、60時間に残業を制限してどうやって脱却するのでしょう

今の日本に一番必要な人材とは?

こういうふうに何も考えずにものが言えるのが、安倍さんが強い理由です。日本のマスコミで、「はい」と手を挙げて「生産性革命と人づくり革命はどう両立するのですか?」と質問する人が誰もいないのです。

今の日本に一番必要な人はどういう人でしょうか? それは“尖った人”です。世界を見れば、例えば今の中国では4~5人が新しい経済をつくり出しています。

米国も同様で、そういう人が今度は次の50人、その次の500人の“尖った人”をつくり出しています。イーロン・マスクなどは性格が悪くて付き合った人が全員勘弁してくれと言うような人物ですが、やはり世の中を変える力がありますし、ジャック・マーやポニー・マーといった人たちも似たようなものです。

こうした人たちがエスタブリッシュメントの外側から出てきて、中国ではいつの間にか大改革が起こっているのです。中の上くらいの人材を大量につくっている日本の教育が最大の問題です。(次回に続く)

『大前研一 2018年の世界~2時間でつかむ経済・政治・ビジネス、今年の論点~』著:大前研一/刊:good.book ¥9002017~2018年の世界・日本の動きを俯瞰し、国と企業の問題・トレンドを大前研一が解説。トランプ政権はどうなった? BREXITの行く末は? 中国の存在感はこれからどうなる?これらの世界の動きに対して日本はどうするべきなのか。2時間の講義で、2018年のビジネスのためのしっかりした知識を身につけることができます。

大前研一 2018年の世界~2時間でつかむ経済・政治・ビジネス、今年の論点~
著:大前研一/刊:good.book ¥900
2017~2018年の世界・日本の動きを俯瞰し、国と企業の問題・トレンドを大前研一が解説。
トランプ政権はどうなった? BREXITの行く末は? 中国の存在感はこれからどうなる?
これらの世界の動きに対して日本はどうするべきなのか。
2時間の講義で、2018年のビジネスのためのしっかりした知識を身につけることができます。

記事提供:biblion

【関連】フィリピン妻は結婚できない中年男を幸せにするか? 奇跡の婚活、夢の果てに=鈴木傾城

【関連】日本の農業をぶっ壊す種子法廃止、なぜほとんど話題にならない?=田中優

【関連】FinTechの本質。新しい「信用」のルールが経済を数倍に拡大する=大前研一

1 2 3

無料メルマガ好評配信中

大前研一 ニュースの視点

[毎週金曜日+お知らせ号]
最新情報は簡単に手に入る世の中になりましたが、ニュースを正しく読む、正しく解釈するのはまだまだやっぱり難しい…。大前研一の緻密な分析とグローバルな洞察によって読み解くニュースマガジン「大前研一《ニュースの視点》」です。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー