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中国、米国市場が奮わず!東京市場の外部要因の先行きは不透明

今週の振り返り

今週の株式相場は、概ね堅調に推移した先週の流れを引き継ぎ、月曜日は利益確定売りをこなして買い気を強め、火曜日も買いが優勢に推移したものの、後場から軟化、水曜日も軟調展開に。木曜日には見直しが進み、金曜日には売り買いが交錯するも後場にかけて軟化するなど、火曜日から全体的に軟調な相場展開を余儀なくされました。

日経平均株価は、先週末の2万700円台から、月曜日に2万800円台、火曜日に2万900円台に乗せて年初来高値に迫ったものの、2万700円台まで売り直されると、水曜日には2万400円台割れ。木曜日に2万500円台まで戻すも金曜日には2万500円台を挟んだ値動きとなり、先週よりやや水準を切り下げてきています。

20150814-Nikkei225

【日経平均株価チャート 2015年8月14日終値(クリックすると拡大します)

 

先週の東京市場は外部要因進展とともにTOPIXが年初来高値を更新するなど、決算銘柄の物色も追い風となり、概ね堅調に推移していましたが、今週は決算銘柄の物色も一段落。

週明け月曜日には、米雇用統計確認後の米国安とともに売りが先行したものの、中国株上昇や押し目買い意欲の高まりとともに買い直される展開。決算ピークアウトも支援材料となり、日経平均株価は後場にプラス転換と買い気を強め、終値は先週末比84.13円高の2万808.69円と7月21日の高値2万850円に迫りました。

続く火曜日は米国株反発を好感した買いが先行。日経平均株価は年初来高値に迫る動きを見せていましたが、前場後半に中国人民銀行(中央銀行)が営業日ごとに設定する人民元の中心レートを1.9%引き下げを決定。過去最大の引き下げと中国人民銀行が元安容認姿勢を示したことで円買いを誘い、円高推移や中国市場下落とともに日経平均株価もマイナス転換を余儀なくされ、後場では幅広い銘柄が急速に値を消す展開となり、日経平均は反落。前日比87.94円安の2万720.75円となりました。

水曜日には、中国経済の先行き懸念から米国株がダウ平均が200ドル超の下落となる急反落。東京市場も寄り付きから売り優勢で推移するなか、前営業日に続いてまたしても中国人民銀行が為替市場の人民元取引基準値の切り下げを発表。前営業日につづいて1.6%の切り下げとなり、先物主導で投げ売りを誘う展開となり、連日の後場一段安となり、日経平均株価も前日比327.98円安の2万392.77円と大幅安に。チャート上でも25日移動平均線(2万451.76円)や一目均衡表の雲上限(2万455.52円)を割り込んでいます。

木曜日には、米国株が下げ止まり、見直し買いを集めたあと、この日も中国人民銀行が為替市場の人民元取引基準値の切り下げを発表。1.1%の切り下げと3営業日連続の人民元切り下げとなり、先物主導で売りを招いたものの、中国人民銀行副総裁の「人民元相場の調整はほぼ終了した」との発言などで、先物主導で見直し買いが入り、日経平均株価は前営業日安値割れは回避。切り返してプラス圏での推移となり、中国市場に落ち着きが見られた後場では一段高に。日経平均も前日比202.78円高の2万595.55円と反発しました。お盆休みや明日にオプションSQを控えることからも、少ない参加者のなかで先物主導での売買に振り回される形に。

金曜日は、前営業日に見直し買いの見られた経緯から利益確定売りが先行。日経平均株価始値は2万518円の反落スタートに。寄り付き後は、SQ概算値20540.36円が伝わり、水準を探る動きでプラス圏に浮上する場面があったものの、買いは続かず、戻り売りに押され、前日比76.10円安の2万519.45円で取引を終えています。

今週は、全体相場は不安定な動きを見せたものの、下げ止まった木曜日には決算相場後の選別物色も強まりデジタルアーツが強い動きを見せていたほか、インバウンド関連と好決算の材料からラオックスが買われたり、好決算を発表したネクソンや直近IPOのPCIHDやアウンコンサルなど個別株への資金流入が確認されました。ただ、決算開示を受けたFFRIやミクシィなどが弱含むなど、決算を手がかりにした物色では明暗が分かれています。

東京株式市場全体では、外部要因の先行きは依然不透明。月曜日の後場一段高、火曜日と水曜日の後場一段安と日経平均株価など株価指数は後場から変動が大きくなっています。中国人民元切り下げによる円高が進む場面では、外需関連株や中国関連、インバウンド消費関連が売られた半面、内需関連に資金シフトも見られました。

金曜日のSQ算出でも、終値でSQ値を上回れず、やや上値の重さを感じさせました。ただ、日経平均株価は5日移動平均線(2万607.44円)と25日移動平均線(2万513.28円)の間に位置しており、翌営業日以降にSQ値を奪回しつつ5日移動平均線に乗り直せば再び買い気も強まるところです。下押ししたとしても連日で下値を支えた75日移動平均線(2万297.16円)レベルでの下値抵抗が期待できるのではないでしょうか。

相場の落ち着きとともに業績の悪い銘柄を売って、業績の良いものに乗り換える「選別物色」が期待できる局面となっていますが、中国市場、米国市場が奮わないなかでは短期的なリスク回避の動きも見込まれる状況です。ここは、外部要因や全体相場の影響を受けにくい新興市場銘柄、直近IPOなども併せてマークしておいたほうがよいでしょう。
プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』(2015年8月14日号)より一部抜粋

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