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なぜ株価は大暴落したのか?やっと反省された「3つの勘違い」大底は近い=馬渕治好

大底近し。ついに修正された日本株への「勘違い」とは?

(3)「世界がどうなろうと日本株は上がる」と思い込んでいた

中国経済がどうなろうと、米国株がどうなろうと、日本株は上がっておかしくない、という主張をする人が多くいました。それに基づき、日経平均は21000円を軽く超える、という声もよく耳にしました。

そうした主張をする人々が論拠としていたのは、「安倍政権は株価を上げたい政権だから株価が上がる」「5頭のクジラ(巨額の資金)が株価を押し上げるから大丈夫だ」「日本郵政上場に向けて株価を押し上げる政策をとるに違いない」「日銀の緩和で大いにカネが余ってバブルになる」「東京オリンピックまでは株価上昇基調だ」といったようなものです。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)8/25 12:00時点

日経平均株価 日足(SBI証券提供)8/25 12:00時点

いまでも、そうした状況は変わっていないはずです。安倍政権が株価を下げたい政権に変わったわけではないでしょうし、公的資金の資金運用計画が変わったという話も聞きません。日本郵政上場のスケジュールも何らの変更はありませんし、日銀も金融緩和を止めたわけではないです。東京オリンピックも中止になっていません。

こうした論拠で21000円超えを主張していた人たちは、前提となる要因はまったく変わっていないわけですから、今こそ大声で21000円超えを叫べばよいと思うのですが、何となく静かになっているのはなぜなのでしょう?

結局、海外の投資環境が悪化しても、日本株が逆行して上がる、という見解自体が、幻想だったということなのでしょう。その幻想がいま修正されていると考えられます。

筆者は、日本国内の要因を踏まえると、日本株が下落する方向だ、と見込んでいるわけではありません。4~6月の実質GDPは前期比マイナスでしたが、6月の梅雨の長雨などの影響が強いと分析しています。企業業績も、今年度は増益で揺らぎません。

つまり、海外の投資環境の悪化を跳ね返して日本の株価を押し上げるほど、国内要因は強くない、というだけで、海外の市場動向が落ち着けば、また国内株価は上昇基調に復すると予想しています。

以上のように、いまは3つの誤りの修正が生じているわけですが、最近の市場の調整が急速であるため、3つの誤りはかなり解消されてきたと言えます。

まだ誤りの解消は完全に終わったわけではありませんし、目先は引き続き市場動向が不安定で、様々な市況が上下にぶれると懸念しますが、内外株価や為替相場は、概ね大底圏(ぴったり底値だとは限らないが、概ね底値の辺り)に近づいたと考えてよいのではないでしょうか――


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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2015年8月25日号外)より一部抜粋・再構成
※太字とチャート画像はMONEY VOICE編集部による

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