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イオンも完敗。「OKストア」が圧倒的な集客力で急成長を続けるワケ=長浜淳之介

一見には割高? 安全と低価格を支える有料サービス

また、価格を抑えるだけでなく、保存料、着色料、酸化防止剤など食品添加物を極力使わない健康と安全に配慮した商品を、比較的安価に提供できるように努めている。その商品を売る理由が値札に記されているので、消費者は安心して買うことができる。

安価なパンや弁当も、オーケーの魅力の1つだが、パンは日清製粉最高級強力粉ビリオンを使用した焼き立てパンを約100品目販売している。人気の「オーケーピザ」は直径約30㎝のホールサイズを1枚469円(税抜)とワンコインで提供している。

人気のピザ販売コーナー

人気のピザ販売コーナー

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特にお得な特別提供品の1つである「コーヒー」

また、オーケーの集客力の高さの理由として「オーケークラブ」の存在も大きい。発行費用200円を払って「オーケークラブ」に入会して、会員カードをレジで提示すると、現金払いの顧客に限り食料品が3%割引になる。元々安い上に、さらに割り引かれるのだ。

一方で、レジ袋ドライアイス低価格を実現するため有料となっており、いずれも微々たる出費ではあるが、1回限りで利用する人にとってはお得に感じられない一面もある。

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他店よりも割高に感じる、レジ袋1枚6円の表示

物流網の徹底、強化する郊外への出店

またオーケーでは、さらなる飛躍を支える物流網の整備に取り組んでおり、まず19年2月には神奈川県寒川町に寒川常温物流センターが開業予定。自動倉庫など積極的に省力機器を取り入れ、できる限りタッチ数を減らし、流通業の責務である無駄のない物流に改善する。使用敷地は1.2万坪。

このように、オーケーでは毎年新店をつくり、毎年売上を増やし続けることが重要ととらえ、売上を増やせる商品を積極的に取り扱う戦略を立てて推進。コストを圧縮する仕組みづくりにも取り組んでいる。その成果が、顧客満足度の高さに反映されていると言えよう。

今後の出店予定地域は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を包み込む国道16号線の内側である。

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新オープンを知らせる西国分寺店チラシ

郊外立地の場合、売場面積600坪以上で1,000坪の大型店が標準。一方で、都内立地の場合は200坪以上の店をつくってきたが、昨年以来150坪~200坪の小型店も出店している。現状200坪以下の店は、23区に6店、それ以外に4店あるが都心回帰の人口動態を踏まえ、もっと増やしていく予定だ。

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売り場面積の広い大型店、横浜・みなとみらい店の様子

始まった「ユニーク」で便利な試みと今後の課題

ユニークなのは「オーケークラブ」会員を対象に、会員同士が支え合う買物代行サービス「お友達宅配」を昨年6月から実験的に始めたこと。これは宅配会員になった人が、専用アプリを使って、近くのお友達登録した人に依頼して、オーケーの店舗で買いたいものを買ってきてもらうシステムで、代金と買物手数料10%(最低金額300円)を買物代行者に支払う。毎日の買物が困難な高齢者のニーズに応えるのを主な目的としており、店舗を絞って試行錯誤中。経験を積み上げて利用を広げる意向。

オーケーでは経営課題として、年々悪化する総経費率を挙げている。17年3月期は16.35%となっていた。「成長の原点は総経費率15%以内と認識していながら、疎かにしていた。深く反省し、まず第一の課題として取り組み、20年3月期に14%台復帰を目指す」(オーケー・広報)としており、人件費の高騰もあって難しい問題ではあるが、寒川の物流センター建設をはじめ対策を着々と打っているので、今後の鮮やかな解決策に期待したい。

image by:長浜淳之介 | Flickr

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