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中国人が北朝鮮「日帰りツアー」に殺到。日韓米国人はお断りの現実=浜田和幸

中朝国境に位置する丹東市を訪ねて、驚いた。中国人が北朝鮮ツアーに殺到しているのを目にしたからだ。想像以上に、中朝の経済・人的交流は息を吹き返している。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)

※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年7月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

日帰り「北朝鮮ツアー」は約1万円。ランチもお土産も付いてくる

駅員「北朝鮮に行きませんか」

中朝国境に位置する丹東市を訪ねて、驚いた。丹東市は、瀋陽から高速鉄道で1時間半の距離にある。

何しろ、丹東の駅から外に出ようとすると、駅員から「北朝鮮に行きませんか」と声をかけられた。

見れば、至る所に、北朝鮮の観光案内の巨大なポスターが飾ってあるではないか。

内容を聞いてみると、日帰りコースから3日間、4日間、5日間コースと様々な種類のツアーがあるとのこと。

国連の経済制裁を受けている北朝鮮だが、実は、「観光事業は制裁の対象外」なのである。

アジア諸国、欧州から観光客が殺到している

日本からは簡単に足を踏み入れることのできない国だが、中国はもとより、シンガポールやマレーシアといったアジア諸国はもちろん、遠くヨーロッパのイギリスやドイツからも観光客が押し寄せているようだ。

念のため、値段を聞いてみた。

すると、「日帰りコースがお勧めですよ。お値段は700元(日本円で約1万円)。お昼ご飯もお土産もついてます」との返事。

どんなところを訪ねるのかと確認してみた。

「まず列車で朝鮮戦争の激戦地だった鴨緑江を渡ります。そして北朝鮮の新義州市に行きます。

そこで金日成主席の銅像に献花し、革命記念館や民俗公園を見学。昼食後、平安北道の美術博物館や歴史博物館を訪ねます。

その後、地元のエリート幼稚園を訪ね、子供たちから最高の歌と踊りのおもてなしを受けます。子供たちとの記念撮影もあります。

見送りを受けた後、鴨緑江公園に移動し、中朝国境地帯の景色を楽しんでもらいます」。

もし、平壌に行ってみたいなら、3日や4日間のツアーをお勧めしますよ」とのこと。

なかなか商売熱心だ。

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