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サウジアラムコ上場中止に見る権力政治、今後はトランプ政権の出方次第か=斎藤満

変わる原油価格のシナリオ

サウジアラムコのIPOが中止となると、原油価格の動きが変わってくる可能性があります。

IPOを前提に描かれた価格シナリオは、IPOまでは原油価格を徐々に吊り上げ、上場企業の市場評価を高めようとすると見られていました。実際、IPOの話が出て以来、原油価格は着実に上昇してきています。

しかし、一旦上場が成功してしまえば、サウジもロシアも増産して原油輸出収入を増やしたいだけに、上場後には原油増産で原油価格が急落する、というシナリオが描かれていました。

しかし、IPOが中止となれば、無理に価格を吊り上げる必要もなくなります。原油の先物価格を見ると、期近なものの方が高くなっていて、それだけ短期的に意図して吊り上げられていた可能性が見えます。

それだけに、そうした意図が後退する中では、原油価格にまた低下圧力がかかる可能性があり、逆に将来の急落リスクも後退します。今後は不自然な在庫減という統計での価格押し上げは期待できず、需給面からは下げやすくなると見られます。

ここまでは、トランプ陣営を背後で支える勢力が、従来のユダヤ系国際金融資本と対立する構図の中で、トランプ陣営が国際金融資本を抑え込む形で動いているように見える事象と見ることも可能です。

ところが、これと逆行する事件も起きています。

ロシアゲートでトランプ大統領が窮地に

このトランプ陣営に逆襲をかけるような事態が発生しました。

トランプ陣営の元選挙対策本部長を務めたマルフォード氏に21日、有罪判決が下り、さらに、トランプ氏の元顧問弁護士であったコーエン氏が、トランプ氏の指示で女性に口止め料を渡すなど、不正行為を知っていて手を下したことを認めました。

しかも、トランプ大統領には悪いことに、コーエン氏は当局と司法取引をしたようで、トランプ氏に関するすべての情報をモラー特別検察官の捜査チームに提供する意向と言います。

これはトランプ大統領にはかなりの痛手で、弾劾訴追につながるリスクが出てきました。これはまさにトランプ政権と対立し、反発する勢力が、トランプ大統領の追い落としに出たとも言えます。

Next: 蒸し返されたロシアゲート。トランプ政権の裏で攻防が起きている…

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