極端な数字が出なければ底堅い
今回の雇用統計は上振れるなら上振れで、米国経済は堅調との見方でドルが買われるでしょうし、仮に下振れても、やはりパウエルのシナリオ通りインフレ加速は難しいという見方になります。
ですから、結局は株高の円安で、いずれのパターンでもドル円は底堅い値動きを続けそうです。
むしろ、あまりに強すぎる場合、例えば平均時給が前年比で+3.0%を超えるといった、これまでにない数字を見せるようだと、賃金インフレからの利上げペース加速が懸念されて株安からの円高により、好循環相場が一旦崩れる可能性があるでしょう。
米長期金利(10年債利回り)が急騰したことで、少し金利に対して市場がセンシティブになっていますから、この点には警戒したいところです。
今夜のトレード戦略は? 想定は1ドル=113.50~115.00円
なので、今回は予想並みか予想を若干下回る程度で押し目のチャンスがあるとトレードはしやすいかと思います。
ドル円は、昨日の株価の調整下落で同様に押し下げられていますから、セル・ザ・ファクト(事実で売る)の可能性は減っているでしょう。
先ほども書いたように、極端に強い・弱い数字(平均時給が予想値から±0.2%を超える)が出ない限りは、下がっても押し目という判断で狙っていきたいですね。
押し目のポイントは、トレンドラインや10月の安値、一目均衡表の転換線が重なる113.50円近辺や、上値の蓋となってレジスタンスとして機能している113.10~113.20円前後が挙げられますので、この水準では押し目でポジションを追加したい。
損切りは113.00円割れか、21日移動平均線のある112.70円割れといったところです。
上値に関しては、いうまでもなく115.00円ラインがターゲットです。しかし大台の節目ということで、その手前からかなり重くなってきそうですから、114円台後半では一旦利益確定し、115円台に定着した段階で、また追いかけていく格好で良いと思います。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2018年10月5日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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