中間選挙前に事件が相次ぐ
今回の中間選挙の前にはなぜか大きな事件が相次ぎ、とくにトランプ政権には不利に作用した。
一番、衝撃的であったのは、10月27日にピッツバーグのユダヤ教のシナゴーグ(礼拝所)で起きた銃撃事件であった。11人が死亡し、トランプ大統領の激しい言動が事件を引き起こしたという見方もされていた。これは、トランプ政権・共和党には極めて不利に作用した。
また、トルコ・イスタンブールで起きた、サウジアラビアのカショギ氏殺害事件。サウジに大量の武器を売却しているトランプ大統領にとっては、対応が難しいものであった。
不思議とこのような事件が中間選挙の前に相次ぎ、トランプ政権には不利に作用したのである。
さらに、トランプ政権への影響はまちまちだった、あの移民集団「キャラバン」も、中間選挙の後はどうなるのであろうか…。
「グローバル路線」との戦い
今回の中間選挙での本当の焦点は、グローバル路線とトランプ政権との戦いだった。
民主党を支援するために莫大な広告費が投入され、共和党を圧倒した。反トランプ・キャンペーンに莫大な広告費が投入されたのだ。トランプ大統領の方が金持ちイメージがあるが、実際は逆なのである。
広告は、グルーバル企業が以前のように大きく儲けることができるように、投入されたものだ。
つまり、グローバル企業にとっては、トランプ政権が中間層の復活に力を入れるのが邪魔なわけだ。格差を拡大して、安い労働力が供給される方が好都合なのである。
このあたりの問題は、極めて、おかしなことになっている。