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疑惑の火は消えず、安倍総理と暴力団の癒着問題「#ケチって火炎瓶」事件の続報=山岡俊介

見返りは公共工事か

N氏が引き受けたのは、同氏は市内で大きな会社を経営しているが、古賀氏を応援していたことから、安倍事務所の嫌がらせでまったくというほど下関市を中心とする県内公共工事が取れていなかったが、当選の暁にはそれを回すというものだった。

ところが、結果は亀田候補は3位で惨敗(江島氏が7万5296票で当選。古賀氏3万2261票、亀田氏2万4830票)。これでは公共工事が来るはずもない。

こうしたなか99年5月、小山氏はN氏から大事な相談があるといわれ市内のふぐ専門料理店「N」に出向くと、奥座敷でN氏は「竹田をやってください」と依頼。当時、市は唐戸に水族館を建設中だった(海響館。01年4月開園)ところ、小山氏はその爆破を提案したがこれは断られたという。

この時は小山氏、即答を避けた。

だが、安倍首相と選挙妨害の事後処理につき密談(7月3日)した翌月(8月30日)、小山氏はデッチ上げ疑惑もある佐伯秘書に対する300万円の恐喝事件で逮捕(起訴猶予に)されてしまう。

安倍事務所側が交渉拒否?

このころから安倍事務所の態度は一変。小山氏との交渉を絶つなか、翌00年6月から8月にかけ計5回、安倍事務所、自宅などに火炎瓶が投擲されるのだが、その直前の00年5月下旬、小山氏は前述のN氏依頼の実行に移ったという。

竹田氏の自宅はむろん安倍事務所、安倍首相の自宅も何度も訪ねている。

小山氏は本紙の「拳銃を持ってか!?」との問いに回答を避けたが、笑っていた。また、竹田氏だけでなく安倍首相も狙っていたかのようなニュアンスの文言もあった。

火炎瓶事件の真相は…

なぜ、小山氏がこんな話を出して来たかというと、小山氏は佐伯秘書恐喝事件だけでなく放火未遂事件も冤罪を主張している。

選挙妨害の経緯を愚痴ったところ、組長らがカネが取れると勝手に放火未遂事件(火炎瓶投擲)をやったという言い分だ。そして、自分が無関係な証拠に、火炎瓶投擲前から、さらに火炎瓶投擲が始まった後まで自分は単独で安倍事務所、安倍氏自宅だけでなく、竹田氏自宅周辺を頻繁に訪ねており、当局もそれを把握しており、だから組長らと共謀していないと主張してのことだった。

ただし、この期間は安倍首相の3回目当選となる衆議院選挙期間中(00年6月2日解散。13日公示、25日投票)とほぼ重なり警備が厳しく、事を遂げることはできなかったという。

Next: 大手メディアや野党が扱えば政権転覆か? 小山氏の主張の信憑性は…

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