「ミスター・マーケット」を無視せよ!
バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムは、このような株式市場の動きを擬人化して「ミスター・マーケット」と称しました。
ミスター・マーケットは、毎日あなたの家のドアを叩き「この価格で買いませんか」と尋ねます。ある時は強気に価格を釣り上げ、ある時は弱気に価格を引き下げる、情緒不安定な側面があります。
彼が良いものを売っているのであれば、私たちは安い価格の時に買い、高い価格の時は無視すれ(あるいは売れ)ばよいのです。
覚えておくべきなのは、ほとんどの場合ミスター・マーケットは無視して構わないということです。売っているものは何も変わらないわけですから、極端に安くなったときにだけ相手をすれば良いのです。
それはつまり、毎日株価を見る必要などないということです。長期的なスパンで安くなっているなら、そろそろ買いどきかなと、おそるおそるドアを開けてみれば良いのです。
足元では、ミスター・マーケットは強気になったり弱気になったりしています。まだ本格的にドアを開ける必要はないでしょう。時間が経てば、ドアを開けるべきタイミングがきっと来るはずです。それまではじっと本でも読んで待ちましょう。
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『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2018年12月6日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。