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PayPay「10日限りの打上花火」の後、QRコード決済は鳥取・新潟ほか日本海側が先導する=岩田昭男

キャッシュレス後進県ほど「QRコード決済」に熱心か

一方で、「QRコード決済をこれから利用してみたい」という都道府県も、アンケートから分かってきた。結果は次の通りだ。

1位:鳥取県
2位:山形県
3位:新潟県
4位:島根県
5位:東京都

これも特徴的である。上位4県は今も現金が主流で、クレジットカードも電子マネーも普及が芳しくないキャッシュレス後進地域が多い

こうした地方がQRコード決済に対して前向きになっているところに注目をしたい。

この地域の小売店からすると、経済規模からいって商いの額も小さいだろう。そのためQRコード決済を導入すれば、手数料が不要になるという利点が考えられる。初期投資もなくて済むという点ももちろんある。

利用者も先入観なく「QRコード決済」を受け入れる

一方、利用者側からすると「スマホがあればいつでも使えるから便利」と思っているのではないだろうか。

これまでは財布を取り出し、カードを取り出して決済をするという手間があったが、スマホで一度で済むので、QRコード決済の方が便利と見ているのかもしれない。

さらに、これまで現金が中心だったことから、クレジットカードにも電子マネーにもそれほど愛着はない。したがって、QRコードが出てきても、素直にその良さが判断できるという点はあるだろう。

これらのことから、QRコード決済ならクレジットカードや電子マネーのように特別の構えをする必要がなく、手軽に扱えそうだという点と、新しい秩序の中でやれるという点に、小売店も利用者も魅力を感じているのではないだろうか。

Next: 中国での普及を連想させる、日本海側の勢い

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