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チェスなどのテーブルゲームで「相場脳」を鍛えられるって本当?

あなたの答えは、残念ながら 不正解 です

今回の解答

その他の問題

相場の世界で結果を残している人の中には、チェスやコントラクトブリッジなどテーブルゲームが好きな人が多いという話を聞いたあなた。調べてみると、ウォーレン・バフェット、ジェシー・リバモアはコントラクトブリッジが得意で、ジョージ・ソロス、ビクター・ニーダーホッファーはチェス好きだそうです。このようなテーブルゲームへの挑戦は、自分のトレード技術向上にも役立つでしょうか?

正解は・・・
(2)テーブルゲームとトレードの技術には共通する点があるので役に立つ
相場は人間が行うものです。銘柄分析のアナリストがどんなに投資対象を的確に分析してくれても、その銘柄を売り買いする人たちにはそれぞれの事情や意向がありますので、株価は予測通りには動きません。相場は多くのゲームのように、目の前に敵対する相手がいるわけではありませんが、人がからんだ勝負という点では、共通するところがたくさんあります。

正解は(2)の「テーブルゲームとトレードの技術には共通する点があるので役に立つ」となります。

パチンコや競馬も、現金がからむ勝負だといえますので、相場との共通点があります。しかし、パチンコや競馬を続ければ、相場でのリスク管理ができるようになるというよりは、相場のリスク管理が出来る人はパチンコや競馬で身を持ち崩すことはないという意味での共通点でしょう。コンピューターを使って競馬での確率に賭けるアプローチもありますが、相場では変動する価格(差)をどのタイミングで捕らえるかの確率ですから、まったく別物です。

また、相場は最終的には総合力です。どれだけの広い視野から物事を捕らえられるか、何を学んできたか、どんな経験をしてきたかが最後の勝負を決めると思います。自分が買い手の時には、売り手の立場になって考えることも必要です。

趣味も持たず、遊びもせず、相場の技術だけを磨いていては、一時的には成功してもどこかで破綻するものだと思っています。ある局面、局面での集中力は必要ですが、他の事柄も排除するのではなく、広く深くなんにでも好奇心を持つのがいいでしょう。遊びもいいのです。

以前に私の知人が、将棋の羽生善治棋士が書いたものと、私の書いたものとの共通点が多いと言っていましたので、この回答を書くにあたって、下の2冊をチェックしてみました。

・『決断力』(羽生善治著、角川新書、2005年)

この本の目次だけで相場本が一冊書けそうなくらいです。実際、拙著『生き残りのディーリング』の3冊(1990年、2001年、 2007年)は、技術的な部分を除けばこのような本なのです。目次を見る限り、相場と将棋には共通点があるなどというものではなく、「相場も将棋も極めれば同じところに到達する」と言えるでしょう。スポーツや、他の職人芸のようなものも、行き着くところは同じかと思います。

・『簡単に、単純に考える』(羽生善治著、PHP文庫、2004年)

この本も同様です。第3章2項目「勝負にこだわるだけならジャンケンでいい。いい棋譜を残すことにこそ、意義がある」などは、この表題だけでうなってしまいます。そして、相場でのいいトレードとは何かとまで、自問させられます。

いいトレードとは、自然の摂理に合ったトレードです。私は株式市場をもっとも民主主義的な場であると思っています。誰でもが数千円から始められ、情報が得られ、取ったリスクに応じた見返りを受けることができるのです。これは多様性を保証し、富の分散、ひいては権力の分散に通じます。いまは社会主義国だけでなく、自由主義と言われている国の議会でも、「満場一致」などと、相場で言えば、連日ストップ高、ストップ安で値がまったくつかないような形で重要案件が決められています。仕手筋以外は何もできません。

政治に自由と民主主義が見られない現在、株式市場はかってない重みを持っていると思っています。私にとってのいいトレードとは、株式市場を自然のままで受け入れ、価格の変動を利用して収益を残すというトレードです。株式市場を守り育てるトレードなのです。

ちなみに、この本の最終項「キス・アプローチ 簡単に、単純に!考えよ」は、相場でもよく言われていることです。キスとは、Keep It Silly Simple の頭文字で、複雑な計算やよく理解できていない手法を使うのではなく、単純に上がるか下がるかだけを考えろということです。そこを見失うと、ノーベル賞学者でも破綻するのです。

今日の問題のテーブルゲームだけでなく、将棋や囲碁、スポーツ、相場には何でも役に立ちます。興味があれば羽生善治棋士の著書をお読みになってはどうでしょうか?私自身は、いまは『影の現象学』(河合隼雄著、講談社学術文庫)を、興味本位で読んでいます。ちなみに、拙著はすべて相場の本ですから、相場にはもっと役立つかと思います。

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