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外人投資家の動向がわかる?リーマン・ショック以降、日米市場の連動性が高まった理由=若林利明

最近は外国人投資家の日本株保有率が高まり、日米市場の連動性が強まっています。そんななか、日本市場の動きを読むために注目すべきポイントをご紹介します。(『資産運用のブティック街』若林利明)

筆者プロフィール:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。現在は創価女子短期大学非常勤講師、NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」(近代セールス社)など。

※本記事は有料メルマガ『資産運用のブティック街』2019年4月1日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

日本市場の日々の売買代金のうち約60%を占める外国人投資家

為替を重視する外国人投資家がそれを無視して買い越したポイントとは?

米国市場の時価総額と日本市場の時価総額を合わせると、およそ世界市場全体の60%強に達します。概ね50%強が米国株、10%弱が日本株です。

さらに注目すべきは両市場の連動性が非常に高いことです。特にリーマン・ショック後の連動性の高まりが目立ちます。その背景に外国人投資家による日本株保有比率の高まりがあります。2000年に18.8%であったものが2014年には31.7%へと上昇、さらに当時の売買代金の動きから類推すると外国人投資家の売買回転率は概ね年間約2回転となっております。

つまり、単純に31.7%の保有株が年2回転することになれば、日々の売買代金の60%程度を外国人投資家が占めていることになります。株価形成の主導権を握るのももっともと言えそうです。

下のグラフは日経平均とニューヨークダウの2000年から2019年の動きを示したものです。リーマン・ショックによる日本株の低迷時期は丸印で囲っています。

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外国人投資家にとって欠かせない要素が為替の変動です。為替は外国人投資家にとって2つの影響を与えます。

第1は直接、投資成果の評価に与える影響です。仮に株価が10%下落しても為替が10%円高になればプラスマイナス・ゼロということになります。成果の評価はドルベースの手取りです。

第2は為替が投資先企業の業績に与える影響です。輸出企業にとって円高は業績の下押し要因となるということで、一般に円高は日本株相場にとってマイナスとなります。リーマン・ショック時の円の急騰時(上図の丸印の時期)はその顕著な例です。

ここで、注目されるのは一時期を除いてこの間、外国人投資家は日本株を買い越していたことです。これはPBR基準で安値を拾ったとみられます。その後の株価の急騰で十分なリターンを手に入れたものと思われます。

この例は円高がイコール日本株売りに直結しないということです。投資手法によって買い込むことのできる銘柄もおおいにあるということになります。

成長企業であれば、それだけ安く買えることでもあり、次のステージにより大きく上昇する可能性を秘めることになります。

【※ご注意】
投資判断はご自身で行ってくださるようお願いいたします。当講座は投資判断力を強化することを目的とした講座で投資推奨をするものではありません。当講座を基に行った投資の結果について筆者及びインテリジェント・インフォメーション・サービスは責任を負いません。

※本記事は有料メルマガ『資産運用のブティック街』2019年4月1日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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資産運用のブティック街』(2019年4月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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