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販売が加速するテスラのModel 3、BMWやアウディに並ぶ利益率確保で安定成長の兆し=シバタナオキ

多額の借入金が不安視されていたテスラですが、急激に利益率が改善。350万円のModel 3廉価版の発売が待たれる同社の現在の状況を決算資料から探ってみましょう。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年2月18日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

粗利率25%到達で高級車メーカー並みに

Q. 350万円で買える電気自動車・Tesla Model 3の粗利益率は?

今回は、少し前までは大きな赤字が問題になっていた、Teslaについて紹介していきます。
2018年10月から12月期の決算を詳しく見ていきましょう。

Teslaの最大の焦点は、廉価版のセダンであるModel 3の売上にかかっているということです。

Model 3はアメリカでは既に発売されていますが、当初アナウンスされた$35,000(約350万円)の、一番安いモデルはいまだに発売されていません。

現在、発売されている中で最も安いモデルは、中規模のバッテリーが搭載されたモデルで、ベース価格が$44,000(約440万円)です。

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実際には、このベース価格にオプションなどを追加していくことになるので、もっと高くなります。

当初アナウンスされていた$35,000(約350万円)のモデルが発売されない理由としては、十分なマージンが確保できる体制になっていないのではないかという推測がなされていますが、実際のところ、現在のModel 3の粗利益率はどの程度なのでしょうか。

現在、発売されている中規模バッテリーと、大規模バッテリーを搭載したModel 3の粗利益率は20%を超えており、Model SやModel Xと、ほぼ同程度の粗利益率が確保できていると発表しています。

さらに、2019年中にModel 3の粗利益率を25%に到達させたいとも書かれています。

つまり、粗利益率という点では、Model 3は十分利益が確保できる体制になりつつあるとも言えるのではないでしょうか。

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ちなみに、現時点でのTeslaの営業利益率は約5%となっており、他の高級車メーカーであるBMWやアウディなどと、ほぼ同程度となっています。

Teslaはいつになったら利益が出るのかと皆に心配されていましたが、最近ではModel 3の販売が加速していることもあり、利益率という点では、ほかの高級自動車メーカーに見劣りしないレベルに既になっているとも言えます。

Next: 倒産が心配だった、テスラのキャッシュフローはどうなっているのか?

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