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借金まみれの米国人が急増中。ついにリーマン危機当時の借金総額を超え、経済破綻は目前か

増え続ける米国家計の借金の内訳を、NY地区連銀2018年第4四半期時点のデータから読み解きます。驚くことにリーマン危機当時の2008年よりも増加しています。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2019年3月1日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

危険なのは自動車ローンの返済遅れ。新車販売不振から経済減退へ

米国家計の「借金」は危険水準に

家計の借金が増えるのは貧困化が進むからであり、返済の遅れが長引くのは支払いができなくなりつつあるからです。そして最終的には、個人破産・住宅差し押え・自動車の差し押えに進みます。

ローンで貸出した債権は、貸し手(金融機関)の保有資産になります。しかし返済不能となれば、それはもう腐った生クリームのようなものです。

ゆっくりと腐敗が進む米国家計の借金の内訳を、NY地区連銀の2018年第4四半期時点のデータから見てみましょう。

<家計の借金の全体像(ア)>

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橙色:住宅ローン残高
紫色:住宅担保ローン
緑色:自動車ローン、
青色:クレジット・カード・ローン
赤色:教育(学生、奨学金)ローン
灰色:その他の借金

全体で、2008年よりも増えています。家計全体の借金で見ると13.54T$になり、これは前の危機の12.68T$よりも0.869T$増えています

教育ローン債務額は1.46T$へ増加、クレジット・カード・ローン債務額も870B$へと増加しており、前の危機のピークに近くなっています。

前回の危機(2008年)よりも増加しているのは、教育ローンと自動車ローンで、住宅ローンも近づいています。

<90日以上の延滞率のグラフ(イ)>

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さらにより借金まみれになっていく中で、赤色線の教育ローンと緑色線の自動車ローンの返済遅れの増加が目立ちます。

2003年第1四半期と比較すると、教育ローン・自動車ローンともに延滞率が約2倍に増加しています。住宅担保ローンの延滞率も増加しています。

なお、2018年第4四半期の3ヶ月間で破産宣告通知を受けた消費者は19万5,000人。ただし、この人数は特に多い数字ではありません。

<NY地区連銀の自動車ローンに於ける年齢別の90日以上の延滞率グラフ(ウ)>

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2012Q1時点から見ると、全年齢層で上昇しています。

2018年Q1から見ると、
18~29歳世代:減少
30~39歳:大きく上昇
40~49歳:上昇
50~59歳:横ばい
60~69歳:横ばい
70歳以上:かなり上昇

<NY地区連銀の年齢別のクレジットカードローンに於ける90日以上の延滞率グラフ(エ)>

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2014Q1時点から見ると、全年齢層で上昇しています。

2018年Q1から見ると、
18~29歳:上昇
30~39歳:横ばい
40~49歳:横ばい
50~59歳:大きく上昇
60~69歳:上昇
70歳以上:大きく上昇

どちらも前の2008年危機のレベルには達していませんが、今後も増加していくと考えれば、呑気に構えておられないでしょう。

なお、住宅ローンは延滞比率で見ると変化はしていません。ただし、差し押え率は低いものの、差し押え件数は10月から12月末の間で、新たに6万8,000件出ています。

Next: 自動車ローンの返済遅れが深刻に。新車が売れずに米経済全体が傾いていく

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