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販売が加速するテスラのModel 3、BMWやアウディに並ぶ利益率確保で安定成長の兆し=シバタナオキ

Model 3は年間50万台ペースへ

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Teslaは2018年にModel 3の量産体制を確保することができ、2018年の1年間で13万台以上のModel 3を納車したことになります。これは、アメリカの高級車としては最も大きい数字で、Teslaは最大の高級車自動車メーカーになりました。

2019年は、1週間あたりの目標製造台数を7,000台と定めています。

また、新たに開業する中国上海におけるModel 3の製造も、1週間あたり3,000台を見込んでおり、合計で1万台の製造ができるようにするという目標を掲げています。

2019年の第4四半期から2020年の第2四半期にかけて、年換算した製造台数を50万台まで引き上げたいと発表しています。

営業キャッシュフローは$1.23B(約1,230億円)の黒字

PL上は黒字になっていても、Teslaのように大きな借入があると、その金利だけでキャッシュフローが厳しくなる場合もあります。

では、Teslaのキャッシュフローはどの程度になっているのでしょうか。

決算資料に書かれている内容を抜粋すると、以下のようになります。

・2018年の10月から12月期で$230M(約230億円)の返済を行ったにも関わらず、現金が$718m(約718億円)増えている

・営業キャッシュフローは$1.23B(約1,230億円)の黒字

PLだけではなく、キャッシュフローの面でもTeslaはすでに黒字になっており、新たな資金調達がなくても会社が存続可能な状態になっていると言えます。

Model 3の約80万台分のデポジット(前払金)

Teslaは、クラウドファンディングのように予約金を預かって、予約した人から順番に優先的に新車を販売する形態を取っていますが、顧客からの前払金デポジットは、2018年10月から12月の3ヵ月間において、$113M(約113億円)減って$793M(約793億円)となっています。

大半がModel 3の予約金だと考えられますが、仮に全てがModel 3の予約金だとすると、Model 3を予約するためには$1,000(約10万円)のデポジットが必要であるため、現時点で約80万台分のデポジットが残っていることになります。

予約金を支払った人の全員がModel 3を購入するわけではないとは思いますが、まだまだ十分販売する余地が残っているとも言えるのではないでしょうか。

Next: 80万台にものぼるModel 3を購入するのは、どういった層なのか?

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