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Laboro.AI、1Q売上高が過去最高水準 主力カスタムAIソリューション事業が前年比+20%

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2026年2月13日に発表された、株式会社Laboro.AI2026年9月期第1四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

2026年9月期第1四半期の総括

椎橋徹夫氏(以下、椎橋):みなさま、本日はお集まりいただきありがとうございます。株式会社Laboro.AI代表取締役CEOの椎橋徹夫です。それでは、2026年9月期第1四半期決算説明を始めます。よろしくお願いします。

まず、全体の総括についてお話しします。スライド上段に記載しているとおり、2026年9月期第1四半期の連結業績は、売上高が6億3,000万円、売上総利益が4億2,700万円、営業利益が1億1,300万円、当期純利益が8,800万円となりました。

売上のメインを占めるカスタムAIソリューション事業を中心に売上高が堅調に推移し、想定どおり事業が進捗しました。

各事業の進捗については、スライド中段をご覧ください。カスタムAIソリューション事業は、売上高が6億1,500万円、前年同期比20パーセントの成長を記録しました。売上総利益は4億1,900万円、前年同期比17パーセントの成長となっています。営業利益は1億1,600万円、前年同期比マイナス4パーセントと、前年同期をやや下回る結果となりました。

総括として、売上は過去最高水準を達成しています。引き続き需要が堅調な中、それを的確に捉えることができた点や、昨期第4四半期からの一部の売上のずれ込みが影響した結果です。

一方、営業利益は順調に進展しているものの、前年同期比ではやや下回りました。その背景として、組織の拡大が良いかたちで進捗していることから、人件費や採用研修費が増加したことが挙げられます。

次に、システム開発事業についてです。売上高は1,800万円、売上総利益は700万円、営業利益はマイナス300万円となりました。この四半期においては、売上計上の対象となる検収を迎える案件が少なかったため、売上への寄与が限定的となっています。

これらの第1四半期の業績総括を踏まえ、スライド下段に示した2026年9月期通期の連結業績予想については期初発表から変更はありません。売上高は24億8,600万円、売上総利益は16億300万円、営業利益は2億9,400万円、当期純利益は2億100万円を見込んでいます。

2025年9月期から売上高で31パーセントの成長を目指し、引き続き通期の事業進捗を進めていきます。

Laboro.AIのミッション

連結業績についてご説明します。当社は、ミッションとして「すべての産業の新たな姿をつくる。」「テクノロジーとビジネスを、つなぐ。」を掲げ、さまざまな顧客企業とAIの取り組みを進めています。

2026年9月期 第1四半期 損益計算書

第1四半期の損益計算書について、主要な数値は総括でお伝えしたとおりです。売上高は6億3,000万円で、通期予想に対する進捗率は25パーセントとなっています。

売上総利益に関しては粗利率が68パーセントで、目指している健全な水準に着地しました。営業利益は1億1,300万円で、営業利益率は18パーセントです。冒頭でもお伝えしたとおり、前年同期と比較すると営業利益率はやや低下しましたが、通期予想と比較すると高い水準で終えることができました。

コスト構造

コスト構造についてです。前年同期と比べて大きな変化はありませんが、冒頭でもお伝えしたように、組織拡大や採用の進捗が非常に良いかたちで進んでいるため、人件費や研修採用費が前年同期と比べてやや増加しています。これにより、営業利益で前年同期と差が出ています。

ただし、コストは増加しているものの、採用や組織拡大が計画どおりのペースで進んでいることからポジティブな見解を持っています。

貸借対照表サマリー

貸借対照表です。財務基盤はこの四半期で大きな変化はなく、引き続き余力を確保した状態を維持しています。

「カスタムAIソリューション事業」とは

各事業の進捗および今後の成長戦略についてご報告します。まず、カスタムAIソリューション事業についてです。

カスタムAIソリューション事業は、顧客企業のビジネスの中核部分、つまりコア業務を変革するAIソリューションをオーダーメイドで開発して顧客企業に導入することで、ビジネスやコア業務の変革に取り組んでいます。

売上高/営業利益の四半期推移

売上高と営業利益の四半期推移です。スライド左側に示した売上高は第1四半期で6億1,500万円となり、2025年9月期第4四半期から大きく成長しました。

スライド右側に示した営業利益は、売上高の進展に伴い、2025年9月期第4四半期と比較してほぼ倍の水準に到達し、堅調に伸びて着地しています。

2026年9月期 第1四半期 損益計算書

損益計算書です。主要な数字は先ほどお伝えしたとおりです。粗利率は68パーセントで、前年同期と比べるとややポイントが低下しています。ただし、狙っている水準で健全な状態です。

営業利益率は19パーセントです。連結のところで触れたとおり、組織拡大により前年同期と比べるとポイントがやや下がりましたが、通期予想に対しては高い水準で第1四半期を終えることができました。

顧客ポートフォリオ(1/3):業界別顧客構成(1Q実績)

顧客ポートフォリオです。まず業界別の構成をご説明します。当社が注力している産業セクターは、2つのタイプがあります。

1つは、研究開発型産業です。これは半導体、建設、化学・素材、自動車といった、日本が国際的に強みを持つ先端モノづくりの領域を指します。この領域では研究開発が非常に重要であり、そこから革新的な新技術やもの作りが生まれることが期待されます。

もう1つは、産業のバリューチェーンで川下にあたる領域の社会基盤・生活者産業です。この2つのセクターに特に注力することを掲げ、これまで取り組んできました。

2025年9月期までは、研究開発型産業と社会基盤・生活者産業がほぼ半分ずつの構成でした。しかし、2026年9月期の第1四半期においては、先端モノづくり領域の比重がやや上昇している状況です。

顧客ポートフォリオ(2/3):業界別売上高の推移

比重が少し変化してきている背景として過去の推移やトレンドを整理しましたので、補足としてご説明します。スライドに示した表は、2024年9月期第1四半期からのセクターごとの売上高のランクの推移をまとめたものです。

まず半導体分野です。従来、非常に大きな取り組みを行っている中で、金額としてはほぼ横ばいで推移し、規模が大きな状態を維持しています。

一方で、2025年9月期は、川下の消費財・小売分野が新たに大きな取り組みとして立ち上がりました。これに加え、2026年9月期第1四半期には自動車分野が非常に大きく進展しました。結果として、消費財・小売分野の規模が大きく落ち込んでいるわけではありませんが、相対的な位置づけとして比重がやや下がる傾向が見られます。

それぞれのセクターにおける特徴的な技術を見ていくと、まず半導体分野は当社の技術として非常に優れた領域が明確になってきています。

その1つが最適化です。AIを活用した設計・生産プロセスの最適化といったソリューションの展開が進んでおり、半導体分野では最適化に関するソリューションの開発および導入が良好に進捗しています。

自動車分野については、この四半期では従来のもの作りの最適化に加え、新たに注力しているAIエージェントの分野も非常に深まっており、それを背景に大きく進展しています。

消費財・小売分野については、2025年9月期から非常に大きな取り組みが進んでいます。消費財・小売分野にAIエージェントを導入する取り組みが引き続き進展しているところです。

今後も産業セクターと当社の技術的エッジを掛け合わせることで、ユニークで価値のあるテーマを広げていきたいと考えています。

顧客ポートフォリオ(3/3):既存/新規顧客売上成長率

既存顧客と新規顧客の売上高です。第1四半期は、スライドの棒グラフの緑の部分に示しているとおり、既存顧客からの売上が大きな割合を占めています。一方で、この四半期で新たに取引を開始した新規顧客数は3社であり、計画どおりのペースで新規顧客の獲得が進んでいます。

注力領域と組織体制拡充の方針

注力領域と組織体制拡充の方針についてです。こちらは2025年9月期通期の決算時に示した内容ですが、従来取り組んでいるフルカスタムでAIを開発する領域をコア領域として「AIソリューションデザイン(AI-SD)」と位置づけています。

これに対して新たに成長領域として、セミカスタムのアプローチでAIソリューションを開発していく「エージェントトランスフォーメーション(AGT-X)」を立ち上げました。特にAIエージェントの領域にフォーカスを置き、事業の拡張を図っています。

さらに、この新しい成長領域を支える新たなチームも立ち上げています。こちらでは、従来のソリューションデザイナ(SD)とは異なるプロファイルを持つタレントを採用し、エージェントトランスフォーメーションプロデューサー(AX-P)という役割に位置づけています。

新チームの立ち上げを通して、組織の拡大と採用スピードの向上を同時に進めています。

社員数の推移

社員数の推移です。2026年9月期第1四半期末の人員数は、全体で106名となりました。

2025年9月期末からの増加要因としては、ソリューションデザイナおよび先ほどお伝えした新しいチームのエージェントトランスフォーメーションプロデューサーに、それぞれ4名が新たに加わったことが挙げられます。また、コーポレート体制の強化を図る目的でも人員が増加しています。

通期の計画としては、全体で140名を予定しています。棒グラフの青の部分はエンジニアの人数を示していますが、ここがさらにもう1段階、組織として大きく拡大していく予定です。

26年9月期以降の成長戦略

今期以降の成長戦略です。従前より示している内容から大きな変更はありません。引き続き3つの柱を重視して進めていきます。

柱①は事業展開です。最適化や生成AIといった技術的なエッジが当社でもかなり立ってきている領域がありますが、このような技術的に強みを持つ分野を生かして事業を展開し、より能動的にさまざまな取り組みを組成していきます。

加えて、先ほどお伝えした「AGT-X」という新しいチーム・新しいサービスについて、垂直立ち上げを目指していきます。また、最適化・生成AI領域を中心とした技術の軸が明確になってきていることを背景に、研究開発活動をこれまでよりも一歩前進させ、注力して取り組む方針です。

柱②は、成長を支える体制の整備です。優秀なタレントの採用および育成が最も重要となりますので、継続的に進めていきます。

柱③は、新たな領域への染み出しの検討です。提携やM&Aを含む、いわゆるインオーガニックなアプローチや手法を用いた成長です。既存事業を連続的に伸ばすことに加え、もう1段階上の成長を模索することを継続して進めていきます。

2026年9月期第1四半期の事業進捗(サマリ)

成長戦略に基づき、第1四半期の進捗を振り返ります。柱①の事業展開においては、特にAIソリューションデザインのフルカスタムでAIを開発する取り組みが順調で、新たに3件の新規顧客を獲得しました。

加えて、「AGT-X」は第1四半期で正式に立ち上げたチームおよびサービスですが、初期の組織の立ち上げと相まって、AIエージェントをテーマとしたプロジェクトの獲得がすでに進んでおり、売上としても順調に進展しています。

R&Dについては、共通機能の開発が進展している状況です。

柱②の成長を支える体制の整備では、育成エンゲージメントの強化が継続的に進んでいます。

採用については、ソリューションデザイナや新たに設けたエージェントトランスフォーメーションプロデューサーの採用が、非常に順調に進んでいます。特にソリューションデザイナについては、2025年9月期に採用がやや苦戦した面がありましたが、現在は非常に良いかたちに好転しており、順調なスピードで採用が進んでいます。

一方、第1四半期においてはエンジニアの採用が計画をやや下回るスピードとなり、メンバーの入れ替わりを考慮すると全体の人数は横ばいで推移しています。ただし、現状では採用状況が好転しており、進捗が見られます。現時点で内定受諾をいただいている候補者も複数おり、改善傾向にあります。

柱③の新たな領域への染み出しの検討では、まず提携について、以前リリースした伊藤忠商事とボストン コンサルティング グループ(BCG)のジョイントベンチャーであるI&Bコンサルティングとの協業に向けた検討が引き続き進んでいます。具体案件の創出に向けた共同作業を含め、検討が具体化してきている状況です。

そして、新たな領域として「未来リサーチ」というプロダクト型のサービスのプロトタイプの公開を行い、顧客候補となる企業とともに、プロダクトの検証を進めている段階です。

採用/育成:採用/育成の進捗状況

採用・育成について少し詳細にお話しします。エンジニアの採用に関しては、第1四半期にやや課題が残りましたが、足元では好転してきています。それ以外の採用・育成については、これまでの課題を解消しながら良いかたちで進んでいると見立てています。

主要な事業の進捗(1/4):主要取引先様

事業の進捗についてです。主要取引先企業の顔ぶれは大きく変わっていませんが、引き続き幅広い領域の企業と取り組みを進めています。先ほどお伝えしたとおり、取引先には新たに3社の新規顧客が加わっています。

主要な事業の進捗(2/4):主要プレスリリース

プレスリリースです。スライド左側をご覧ください。先ほどお伝えしたとおり、「AGT-Xソリューション」を第1四半期から正式にリリースし、非常に強い引き合いをいただいています。

スライド右側はAI-SD領域で、オムロンと共同のプレスリリースです。これまで長期間にわたり進めてきたプロジェクトの成果として、オムロンなどのクライアント企業が、AIを組み込んだ新しいサービスやソリューションを対外的にリリースするケースが増えてきています。これにより、当社としてもこのようなリリースを出せる状況になってきているところです。

主要な事業の進捗(3/4):主要な出展・講演・掲載

対外的な露出や情報発信については、イベント出展に加え、さまざまな企業との連携を通じてメディア向けの情報発信にも注力しています。

主要な事業の進捗(4/4):その他 主要なアクティビティ

その他にも、情報発信およびオピニオンの発信をさまざまな場面で進めています。

システム開発事業:事業進捗

システム開発事業についてです。業績については、売上高が1,800万円、営業利益がマイナス300万円で着地しています。

背景としては、10月から12月の四半期において、売上計上の対象となる検収を迎える案件が少なかったため、直接的な売上貢献が限定的でした。一方で、既存顧客を中心に取り組みが進展しており、Laboro.AIとの連携も具体的に進展している状況です。

新規顧客の獲得については、この四半期においては明確な成果はまだ出ていないため、引き続き協働しながら取り組んでいる状況です。

組織については、採用・育成においてLaboro.AIとの連携を一段と強め、加速を図っています。

2026年9月期通期の売上高及び営業利益の予想

2026年9月期の通期業績予想です。期初に発表した予想から変更はなく、売上高は24億8,600万円、2025年9月期からの成長率は31パーセントを見込んで事業を進めています。売上総利益は16億300万円、粗利率は65パーセント、営業利益は2億9,400万円、営業利益率は12パーセントという水準を目標として、第2四半期以降の事業進捗を進めていきます。

以上をもちまして、2026年9月期第1四半期の決算報告を終了します。ありがとうございました。

質疑応答:AIエージェントとフィジカルAI領域での展開について

司会者:「昨今、AIエージェントやフィジカルAIへの社会的関心が高まっていると感じます。御社の事業への影響や、御社で関連するプロジェクトについて教えてください」というご質問です。

椎橋:当社としても、AIエージェント(エージェンティックAI)とフィジカルAIという2つのキーワードは非常に注目を集めつつあると見ています。まさにこの2つに対応するかたちで、事業の展開を図っています。

AIエージェントについては、「AGT-X」という新しいサービスおよびチームを立ち上げ、注力して取り組みを進めています。

先ほどお伝えしたとおり、消費財・小売分野を中心にAIエージェントを組織やビジネスのオペレーションに組み込むことで、事業のあり方を大きく変革させる取り組みを行っています。これが大規模なプロジェクトとして進展している状況です。

加えて、新しいチームや他の領域も含めて非常に強い引き合いを多数いただいています。AIエージェントによりビジネスを変革していく取り組みが、さらに広がりを見せていきそうだという感触を持っています。

次に、フィジカルAIについてです。フィジカルAIの文脈では、特にヒューマノイドロボットを中心としたロボットについて語られることが多いと認識しています。

当社はロボットに直接取り組んでいるわけではありませんが、一方で先端モノづくりの領域において、AIを活用してモノづくりを変革していくというテーマに取り組んでいます。

この中で、製造の制御・設計・計画といった分野で当社は強みを持っています。これまでに蓄積してきた最適化技術と、現在非常に注目を集めているフィジカルAIの領域は、非常に高い親和性があると考えています。また、先端モノづくりというセクターも、フィジカルAIと非常に関連性の強い領域です。

今後、フィジカルAIのニーズや重要度がさらに高まる中で、その流れを適切に捉え、このような領域での事業展開を加速させたいと考えています。

質疑応答:コンサルタントの採用が進捗した背景について

司会者:「昨年はコンサルタントメンバーの採用にやや苦戦した部分があったと思いますが、今期にかけてコンサルタントメンバーの採用が進んでいる背景にはどのような要因があるのでしょうか?」というご質問です。

椎橋:背景としては、何か1つ大きなやり方の変化や打ち手があったというよりは、昨期からさまざまな工夫と努力を積み重ねた成果が今期になって顕在化してきたと考えています。

1つは採用におけるブランディングです。ソリューションデザイナやAIを活用したコンサルティングビジネスのフロントメンバーの価値の高さ、仕事のおもしろさについて、既存のメンバーにスポットライトを当てて対外的に発信していきました。

また、採用において多くの候補者にリーチすること、そして採用プロセスを通じて当社をよく知っていただき、「一緒に働きたい」と思っていただくためのプロセス強化にも取り組んできました。このような取り組みを進める中で、良い方向に進展してきたと考えています。

現在はエンジニアの採用において少し苦戦している部分もありますが、同様に進め方を改善したり施策を打ったりすることによって好転の兆しが見え始めています。多層的な工夫を積み重ねながら、高いスピード感を持ちつつ質を落とさずに、組織を良い方向で拡大していく努力を続けていきたいと考えています。

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