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営業利益を3.5%上昇させた伊藤園、その要因のひとつ運送費は決算書のどこを見る?=柴山政行

伊藤園が6月3日に発表した2019年4月期の本決算で、利益を大きく伸ばしています。その要因のひとつである、運送費についての会計の基礎知識を解説します。(『時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』柴山政行)

売上2%弱の伸びに対して、純利益は前期日で15%の上昇に

伊藤園の2019年度の連結決算、運送費の削減で純利益アップ

伊藤園が3日に発表した2019年度の連結決算では、純利益が前期比15%アップの144億円になりました。

※参考:伊藤園の決算短信

それによると、伊藤園の業績は次の通りです。(※カッコ内は前期比)

売上高504,153百万円(1.9%)
営業利益22,819百万円(3.5%)
経常利益23,211百万円(8.3%)
親会社利益14,462百万円(15.2%)

売上高は前期比で2パーセント弱の伸びですが、営業利益は、さらに伸びて3.5パーセント増加しています。

営業利益に関しては、上半期が前年同期比マイナス9パーセントと、かなり減少していました。

そこから、下期に入って運送費を抑えたり、利益率を重視した営業戦略を推進した結果、通期で3.5パーセントの増益を達成しました。

年度の後半は相当な努力をされたのだろうと推測されます。

ここで、会計の基礎知識です。

運送費は、販売側で負担するケースと買い手に負担してもらうケースの2種類があります。

ケース1:販売側が負担する場合

《考え方》
販売活動の費用です。「発送費」「支払運賃」などの費用科目で損益計算書に計上します。営業利益のマイナス項目です。

ケース2:買い手に負担してもらう場合

《考え方》
いったん販売側で運送費を立て替え払いし、あとで売上代金と一緒に請求します。「売掛金」または「立替金」の資産科目で、貸借対照表に計上します。

運送費削減で利益が増えるならば、その前提は、商品の発送費を販売側で負担し、営業上の費用として計上していることがわかります。

以上、伊藤園の増益原因となる運送費の削減と、その会計処理の基本ルールについての解説でした。

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時事問題で楽しくマスター!使える会計知識』(2019年6月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

image by : EQRoy / Shutterstock.com

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