大英帝国の衰退もデフレから
また、世界の4分の1を支配した大英帝国でも、デフレが起きていました。
大英帝国が栄華を極める中で、1800年から1900年頃にかけて、デフレ傾向が続いていたのです。これもやはり、タイムラグを経過して、大英帝国の衰退という結果になっています。
デフレから50年後、国家は壊滅状態へ
今の日本を見れば実感がありますが、デフレ傾向が20年ぐらい続いて、貧困化・雇用の喪失・国力の衰退など、こうした傾向が顕在化し始めています。
このような貧困化の中では子どもを育てる余裕もないということで、人口も1年で40万人も減るという異常事態が起きています。
デフレのタイムラグは身近にあり、まわりをみればわかります。
バブル崩壊があっても、瞬間的にみんなの仕事が失われるわけではありません。現実としては、悪影響が何十年もじわじわと続くわけです。逆にバブル崩壊からの回復期でも、みんなに広く仕事が行き渡るのにも、何十年とかかかります。
「引きこもり」を養う方に限界が来ている
生活が厳しい中では親子などで助け合いますから、国家の崩壊問題が顕在化するのは、その助け合いでもどうにもならず。限界に達した頃ということになります。
「引きこもり」というと批判されることが多いですが、これは一種の親子の助け合いで、デフレをしのいでいるわけです。
最近の多くの事件は、これが持ちこたえる限界に達してきていることを示しています。