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安倍首相は外交音痴か?日本を最高級の待遇で迎えたイランと、タンカー攻撃の真相=矢口新

米中貿易戦争を発端として世界が二極化するなか、いわば米国の敵であるイランに安倍首相は訪問した。その判断を外交音痴とする国際政治の専門家もいるが、本当にそうだろうか。(『相場はあなたの夢をかなえる —有料版—』矢口新)

※本記事は、矢口新氏のメルマガ『相場はあなたの夢をかなえる —有料版—』2019年6月17日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。配信済みバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:矢口新(やぐちあらた)
1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。アストリー&ピアス(東京)、野村證券(東京・ニューヨーク)、ソロモン・ブラザーズ(東京)、スイス・ユニオン銀行(東京)、ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)にて為替・債券ディーラー、機関投資家セールスとして活躍。現役プロディーラー座右の書として支持され続けるベストセラー『実践・生き残りのディーリング』など著書多数。

イランから原油を買えば武力攻撃を受ける?タンカー攻撃の狙いは

日本タンカー攻撃、真相はどこへ

先日、安倍首相のイラン訪問中に、ホルムズ海峡で日本国籍のタンカーが攻撃を受けた

米国はイラン軍関係筋によるものだとして、イランの巡視船がタンカーから不発弾を取り外している映像を公開した。

それを受けて、英国、サウジアラビア、イスラエルの各国がイランを非難し、サウジなどは、首相が来訪中にその国の船舶を攻撃するとは、非礼も甚だしいとした。

一方のイランは、そうしたことを全面否定。攻撃直後の船舶から不発弾を取り外すような危険なオペレーションは不合理で、映像は捏造だとした。

このように、お互いが自分の主張を繰り返していると、真相がどこにあるかが分からなくなる。

とはいえ、私は地政学的リスクの観点から、イラン情勢もフォローしているので、私見を述べさせて頂く。何が何だか分からないという人にとって、多少の手掛かりとなれば幸いだ。私がミスリードする恐れはない。なぜなら、大手のメディアがこぞって情報を提供してくれているので、どなたでもこれは矢口の私見に過ぎないと、切って捨てることができるからだ。

中国とロシアはほぼ軍事同盟?

まずは、安倍首相のイラン訪問の背景からだ。

現状の世界は二極化に向かっている。米中貿易戦争は、5Gという社会インフラの覇権争いに発展し、どちらも譲れない様相となってきた。

友好国でない国の5G通信システムを受け入れることは、軍事上を超えた安全保障の大きなリスクとなるからだ。現状の両国は、お互いを友好国とは見なさず、交渉事もせめぎ合いの戦いとなっている。

中国が米国に遠慮する必要がなくなってから、中国は(北朝鮮に対米担当者を処刑させ?)、香港への圧力を強め、米国に長らく経済制裁を受けている諸国の取り込みに入った。

習近平主席はロシアを3日間訪問し、ロシアはファーウェイの5G通信システムの受け入れを決めた。ロシアは温暖化による北極圏の開放により、天然ガス生産を5倍増させ、アジアに供給すると述べた。両国はほぼ軍事同盟に近いところまで接近したのではないか?

Next: トルコもロシアに寝返りか。世界各国が戦争準備を始めている

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