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安倍首相は外交音痴か?日本を最高級の待遇で迎えたイランと、タンカー攻撃の真相=矢口新

トルコもロシアに寝返りか

トランプ大統領のエルサレム承認、ゴラン高原承認、クルド人への対応を受けて、トルコはNATO同盟国であるにも関わらず、その仮想敵国であるロシアに急接近。

米国の経済制裁強化という脅しにも関わらず、ロシアの防衛システムを購入した。

日本がそうであるように、防衛システムの受け入れは、共同の軍事行動にも繋がりかねない一大事だ。トルコがロシア側に寝返ったという見方がでてきてもおかしくはない。

勢力を増すロシア

ロシアも欧米への遠慮をしなくなってきた。

ウクライナのロシア系住民にロシアのパスポートを発行、ロシア人として認めたからだ。

これはウクライナの分割にもつながる暴挙なのだが、もはや米国主導の経済制裁には怯えないということだろう。

つまり、はっきりと中国と組むことにしたのだ。

そうしたことを受け、米国はポーランドへ米兵1,000人、中東へ1,000人の増派を決めた。世界は戦争準備を始めている

安倍首相を最高級の待遇で迎えたイラン

こうした時期に、米国から経済制裁を受けている、いわば米国の敵であるイランに安倍首相は訪問した。

その判断を外交音痴だとする国際政治の専門家もいるようだが、私はそうは思わない。なぜなら、政治の一瞬先は闇だからだ。

トランプ大統領の前任者は、日本よりも中国を優先するほどの政策を採っていた。イランとの核合意も決めた。その両国を現職のトランプ大統領は敵視し、ありとあらゆる嫌がらせを行っている。

では、後任者はどうするか?再びイランと寄りを戻したらどうする?

日本とイランとの関係は深い。日本は米国とも深いが、親分子分の関係で、振り回され続けている。

今回も、イランから原油を買えば、経済制裁すると脅されている。一方、イランとは対等の友好国だ。

安倍首相の訪問に、イランは宗教、政治のトップとの会談で迎えた。サウジのいうように非礼ではなく、最高級の待遇で迎えた、丁度、天皇と首相とでトランプ大統領を迎えたように。

Next: イランからの原油輸入は攻撃の対象に?タンカー攻撃の狙いとは

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