日本は何を脅し取られた?
日本政府がどんなに否定しようが、恫喝と交渉内容のチラ見せを1つのディールとして取り込んでいるトランプにはまったく歯がたちません。
今回の35分ばかりの首脳会談でも、何を脅し取られたのかわからない状況になってきています。
トランプは今回の日米首脳会談後にも「大きな取引を近く発表する。とても大きな取引だ」と、日米通商交渉関連でなにか大きな成果を得たことをティーザーのように告知しています。
日米安保の維持を手玉にとって、日本政府がまた金か何かを巻き上げられたのではないかと危惧するところですが、それも8月になれば悲惨な形で詳らかになることでしょう。
あらゆる事実が参院選前に事前公表されれば、この内閣はおしまいのはず
G20が無事終了したことで、国内は参院選まっしぐらということになるのでしょう。
日米通商交渉に関しては必死に交渉を行っていることになっているものの、農産品や食肉の領域では、すでに全面降伏してしまったのではないかとの憶測が高まっています。
さらに今回トランプが自信をもって口走った大きなディールも、日本から大幅な譲歩を引き出したか、もしくは軍事品の購入で巨額の成果を得たことが想像されるところです。
国内ではすでに出来あがっているのに公表を後ズレさせている年金財政検証がこの時期に何らかの形でリークされれば、それだけでも一巻の終わりが近づくことは間違いなさそうです。
こうした事実を選挙前に公表しないというのもずいぶんと卑怯なやり方ですが、参議院選挙の結果がどうであれ、こうした結果の積み重ねが政権の支持率を高める筈はなく、いよいよこの政権も意外なところから瓦解の道をたどりそうな雰囲気が滲み出始めている印象です。
改憲の大義が揺らぎ始めている
とくに改憲に関しては、自衛隊を軍隊にアップグレードするとややもすれば米国を守るために出兵しなくてはならないという、これまでの自国防衛論では説明のつかない話までトランプから持ち出されているわけです。
日米安保のあり方の部分から国民の疑念が高まることは間違いなさそうで、自衛隊員の肩身が狭いなどという詭弁をもとにした改憲では、実情から乖離し始めていることがわかります。