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上海は追加緩和への期待しぼみ10日ぶり安値も節目の2800ポイント守る(3/10)

本土大引け:続落、上海総合は10日ぶり安値も節目の2800ポイント守る

10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比2.02%安の2804.73ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3550億4200万元と、商いは細った。

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

上海総合指数 日足(SBI証券提供)

上海総合指数は安く寄りつくと、終日マイナス圏でもみ合う軟調な展開。寄り付き直後に発表された2月CPI上昇率が市場予想を大幅に上振れたことで追加緩和への期待がしぼみ、相場の重しになった。全国人民代表大会(全人代)での主な支援政策の発表が一段落した後で一服感も広がった。

指数は終盤に下げ足を速め、結局10日ぶり安値を付けた。ただ、心理的節目の2800ポイントは守った。セクター別では証券、保険、インフラ建設、港湾関連などを中心に幅広く売られた。一方、酒造が買われた。

A株市場では、海通証券(600837)、光大証券(601788)など証券株、中国人寿保険(601628)など保険株が売られ、相場の下げを主導。中国鉄建(601186)やチャイナ・コスコ(601919)などインフラ株、港湾株の下げが目立った。石油大手のペトロチャイナ(601857)、シノペック(600028)もそろって安い。前日の原油相場の急反発は材料視されなかった。一方、貴州茅台酒(600519)、宜賓五糧液(000858)など酒造株が買われ逆行高を演じた。

上海B株指数は0.60%安の350.48ポイントと続落、深センB株指数は0.74%安の1091.54ポイントと3日続落した。

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【DZH】中国株マーケット&ニュース』(2016年3月10日号)より一部抜粋
※チャートと太字はMONEY VOICE編集部による

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