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ドラギ追加緩和の狙いと“あり得る”米3月追加利上げ/日本景況感に黄信号

米国経済~FOMCで追加利上げは?イエレンは「やっておきたい」タイミング

欧州の相場と同じように、ECBの追加緩和で上昇した後に下落しています。しかし週末には高値を更新して、とても強い動きになっていると思います。

NYダウ 日足(SBI証券提供)17213.31 +218.18 (+1.28%)

NYダウ 日足(SBI証券提供)17213.31 +218.18 (+1.28%)

今後の展開ですが、17700ドル付近までの上昇は想定できると思います。ただし、次週は、FOMC(3/15,3/16)があります。

追加利上げするか、しないかで相場が変動することが想定できます。

先月確認したイエレンさんの発言やFOMC議事要旨などからも、相当な慎重論が広がっているのを感じていたところです。

3月の追加利上げも見送りかと思われていたところですが、個人的には追加利上げもあるのではないかと思っています。

ここ最近の経済指標は底入れの兆しも見せており、良い状況になっていきそうな期待が出てきています。相場も少し前と比べれば安定しています。ECBの追加緩和も無難に通過して良い影響を与えていると思います。

イエレンさんとしては、タイミング的にもやっておきたいところでもあると思いますので、ダメじゃなければ追加利上げをしておきたいのではないでしょうか。

追加利上げがあった場合、相場がどう動くかを予測するのは難しいところもあるのですが、ドル高円安に動いて株価は下げる可能性はあると思います。

ただし、追加利上げは経済の良さを示すものなので、単純に下げるとも言えない複雑さはあります。どうなるか分かりませんが、注目しましょう。

それから原油の動向も重要です。下げるかどうか重要なポイントにきていますので、原油が急落するようなら相場への影響もあると思いますので、合わせて注目しておきたいところです。

VIX指数はドル安円高の動きに表れていたのと同じで、週の前半は19付近と意外とジワジワ高まっていたようです。ECBの追加緩和後に、為替や株が動いたのと同じように、VIX指数も20にせまる上昇を見せています。しかし翌日には、週間の下値を更新してとても良い状況になっているのが感じられます。

ECBの金融政策という不安要素が、ECB会合前と後でハッキリと変わったことが感じられるものだと思います。

米国REITも概ね株価と同じような値動きになっていると思います。

330pt目前で、ブレイクすればさらなる上昇も!?と考えるところですが、この節目は強そうなので、そう簡単でもないと思います。

次週は、FOMCがありますが、追加利上げとなれば、状況は大きく変わってくる可能性もあると思います。やはり金利の急上昇が起これば、下げる可能性もあると思います。

金利を確認してみます。

米国国債10年(SBI証券提供)

米国国債10年(SBI証券提供)

すでに週末に金利が上昇してきています。もしかしたら、追加利上げを意識した相場の動きが出始めているのかもしれません。追加利上げを見送ったら下げてしまうと思いますが、注目しておいてください。

ドル円の動きにも影響すると思いますので、米国REITに投資していない人も注目です。追加利上げを見送った場合に金利低下で、ドル安円高の動きは注意したいところです。

Next: 日本~外部要因頼みの「本当に厳しい」状況、要人発言に注目したい

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