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ようやく見えたバブルの正体、株高がまだ続くとしても経済は徐々に悪化していく…=藤井まり子

歴史が証明、アメリカでいよいよ「深刻で大型の不況」が巻き起こる

2020年の大統領選挙以降(?)の「プチ不況」脱出のために、次期大統領はいよいよバカスカ「ヘリコプターマネー」を多発するわけです。「プチ不況」と「大衆迎合主義」の中で、「ヘリコプターマネーの発動」の「歯止め」が効かなくなるでしょう。いつの世も、大衆は「パンとサーカス」を求めるのです。

ヘリマネ出動の多発で、数年後(?)にはいよいよ物価がコントロールできなくなるでしょう。通貨としてのドルは安くなるのです。

アメリカでは「トリプル安(アメリカ株安、ドル安、ドル国債の金利上昇)」が巻き起きそうです。かくして、数年後(?)には、アメリカでは、いよいよ「深刻で大型の不況」が巻き起きる可能性が、今から指摘されています。

このことは、「歴史が証明」しています。

この「大型不況」は、私たちが1970年代以来経験していなかった「スタグフレーション(物価高を伴う不況)」を伴うことでしょう。振り返ると、サブプライ危機の折り、「中央銀行がQE(量的金融緩和策)を発動する」ことに猛反対していた経済学者たちは少なくなかったです…。

彼らQE反対派の経済学者たちの持論は、「中銀がQEに一旦手を染めると、いつかは愚かな為政者が現れて大衆に迎合するようになり、QE発動に歯止めが効かなくなる。やがては、景気拡大期においてもQEは常用されるようになり、さらには国債の利払いのためにもQEは常用されるようになる」と言う内容のものでした。

本当に、その数年後、トランプ大統領が登場しました。

そして、「MMT(現代金融理論)」への傾斜などなど、本当に「そういうこと(GE発動に歯止めが効かなくなること)」が今後は起こりそうなのです。まさしく、「ローマ帝国興亡」史以来の「歴史は繰り返す」…。

アメリカは覇権国家の座から少しずつ滑り落ちています。とは言え、中国がアメリカの「覇権の座」に即座に取って代われるかどうか、なんだか怪しい。中国経済も大量の不良債権を抱えて、四苦八苦しています。

誰が勝者になるのか?誰にも分からない。誰も勝者にならないのではないでしょうか?

時代は、まさしく「覇権なきG0の時代」を迎えることでしょう。

こんな「暗い将来」が見え隠れしているけど、どうやら「大きな戦争」だけは起きそうもないのが、「心の救い」です。大戦争が起きるくらいならば、バカスカ「ヘリコプターマネー」を発動したほうが「まし」だからこその「ヘリマネ出動」なのです。

「財産も命も失う大戦争」よりも、「10年続くスタグフレーション(不況の中の物価高)」のほうが「まし」なのです。スタグフレーションでは財産は目減りしても、命までは奪いません。

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【要注意!】なお、資産形成および投資は、必ず「自己責任」でお願いします。この記事は藤井まり子の個人的見解を述べたもので、当メルマガ及び記事を読むことで何らかの経済的及び精神的被害を被ったとしても、当方は一切責任を負いません。

※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2019年11月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

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image by: vipman / Shutterstock.com

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藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2019年11月1日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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