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好調な米国株の上昇を牽引するアップル株…iPhone不調でも株価が上がり続けるのはなぜか?=栫井駿介

バフェットはApple株ですでに80%のリターン。なぜ買えたのか?

Appleに前々からベットしていた著名投資家がいます。言わずとしれたウォーレン・バフェットです。

2016年から本格的に同社株を買い続け、現在ポートフォリオの24%を占める筆頭銘柄となっています。

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平均取得単価が141ドル、現在の株価が255ドルと、すでに80%ものリターンをあげています。これだけ大きな銘柄を、ポートフォリオの1/4まで買い増してこれだけのリターンを出せるのはとんでもないことです。

バフェットがAppleを本格的に買い始めたタイミングでは、実は多くの投資家がAppleを評価していませんでした

スマートフォン市場の拡大には限界が見え、成長力に衰えが見え始めていたからです。性能の進化も止まり、消費者の買い替えサイクルは長期化するだろうと考えました。

一方で、その頃のPERは12~13倍程度に据え置かれていました。バフェットはその割安さに目をつけたのです。安くなった時にどんどん買い入れ、あとはひたすら待っていました。それが、3年経った今大きく花開いているのです。

バフェットがこの未来をどこまで予想できていたかわかりません。ただ、「『経済の堀』を持つ優良な銘柄を、割安なタイミングで買う」という原則に忠実な取引を行っていたことは間違いありません。

AppleTVなど新たなサービスも始まり、今後ますます「サービス」カテゴリーの拡大を図ってくるでしょう。強力な「経済の堀」がどこまで収益を拡大させるか、これからも注意深く見守っていきたいと思います。


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image by: Denys Prykhodov / Shutterstock.com

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2019年11月2日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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