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なぜ日本人は儲け話に騙されるのか? 怪しい投資セミナー、真贋の見分け方=俣野成敏

【世界情勢にサプライズはあり得ない】

世界情勢を俯瞰する際に、ぜひ知っておいていただきたいのは、基本的に「サプライズはあり得ない」ということです。

多くの人にとって、ブレグジットは突然、世の中がひっくり返った出来事のように感じられたかもしれませんが、実際は、必ず前触れがあります

本当は、その結論に至るまでに、少しずつ、事態がそちらに向かって動いていたはずですが、ほとんどの人は、その小さな変化に気づかないのです。

特にブレグジットの場合は、2013年に、当時のキャメロン首相が国民投票を公約に挙げていたことからもお分かりのように、ずいぶん前から取りざたされてきました

結局のところ、ブレグジットで考えられる結末とは、「EUを離脱するか」「離脱しないか」のどちらかです。「アイルランド国境問題はどうするのか」とか、「貿易はどうなるのか?」といったことは枝葉の問題であり、本筋ではありません。

仮に、国民投票が呼びかけられた時点で、すでに「離脱しない or できない」ということが明白であったなら、最初から国民投票が行われることはなかったはずです。

つまり、両者が拮抗していたから国民投票にかけられることになったのであって、どちらの結果になったとしても、決しておかしくはなかったわけです。

このように、一部の天災などを除くと、“想定外の結末”などありません。現に、イギリスではブレグジットに関して、これまで想定されていたことがすべて起きています。

【ほとんどの事柄は予測可能】

これを逆から言うと、「たいていのことは予測できる」ということです。

ですから、当地のファンドマネジャーやプロフェッショナルの方たちは相当、ヘッジしてきています。マネーだけに限らず、インフラの面からも、です。

関係者による、これらの先行したリスクヘッジが、実際のリスク回避局面においては緩衝材的な役割を果たしているため、今のところ大きなパニックには至っていないと考えられます。

これを執筆している2019年10月末現在、12月12日に総選挙が行われることまでは決定しています。
※参考:英議会上院も12月12日の総選挙を承認 – 日経新聞(2019年10月31日配信)

依然、具体的な離脱条件の合意が議会で得られていない状況で、今後どのような結末になるのかは予断を許さず、少なくとも政治・経済・人々の生活へ多大な影響を及ぼすことになるのは間違いありません。

この流れを受けて、中長期的な資本の流れにも、何かしらの影響が出ることが予想されます。

2015年には、1ポンド195円を付けていた英ポンドですが、国民投票後には120円台後半へ下落するなど、大きな価格変動が見られました。

英ポンド/円 週足(SBI証券提供)

英ポンド/円 週足(SBI証券提供)

これも、上記の市場でのリスク回避の流れが先行したものであると考えられ、その後は、140円台で落ち着きを取り戻しています。

離脱による懸念はありつつも、ロンドンが依然として、世界有数の金融センターであることに変わりはありません。実際、FTSE100種総合株価指数を見てみても、離脱決定以降も史上最高値を更新するなど、緩やかな上昇を維持しています。

Next: ロンドン市場の大崩れはない?/怪しい投資セミナーに騙されない方法

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