(5)財政出動と中間反騰の天井を考える
補正予算は最低でも5兆円、本稿で何度も述べてきた通り財政出動は実弾だから直ちに経済に効く。
1:財政出動
2:日銀緩和のカードは切りつくしてはない、ツカに手を掛けて「いつでも抜くぞ」の構えはある
3:消費税延期、景気優先
この3点セットを織り込んで、4月以降の政治の変化を敏感に察知して海外投資家が買ってくる可能性がある。
ただし、強気弱気が国論を真っ二つに割って天下を挙げて強気に転じたところが天井となろう。なにしろ2.4倍になった大相場は終わって、あくまでも中間反騰なのだ。
中間反騰の歴史は、小泉相場が07年7月に大天井を付けた後の下降途中では3月安値~6月高値(11,691~14,601円)は安値から25%弱を戻した。
今回の安値2月12日の14,865円に機械的に25%を当てはめると18,340円となる。おりしも2月戻り高値は2月1日の17,901円。26週線は18,060円だから、この辺で符合する。
大天井から逆算測定すれば08年3~6月の中間反騰は07年の大天井から44%戻し、これを機械的に今回に当てはめれば昨年大天井から今回安値の44%戻しは17,440円、12月1日の戻り天井20,012円からの44%は17,380円となる。
最初の目安は17,300台~17,440円台の価格帯で、これが、まさしく先々週の月曜日であった。これを突破しなければ18,000円台回復の筋道は見えてこない。ここは因縁場だ。