(4)「第2の矢:機動的な財政出動」が次の動意を生むか
今月末に来年度予算が成立する。それまでは補正や財政出動に関しては出ないが、以降は積極的な発言が出る。
1~3月のGDP速報値が出る。おそらく2期連続のマイナス成長だろう。(05年まで経企庁が健在した頃は4半期ベースで2回連続マイナスなら「景気後退期に入った」としたものだが、経企庁が内閣府に統合されてからは閣議決定の景気判断に裁量が入って曖昧になった)。
これが5月18日に出る。これが財政出動に大義名分を与えるだろう。
5月26日、27日、伊勢志摩サミットがある。日本はホスト国だからその道筋を示す。このまま放置できないから、このサミットが舞台になる可能性がある。
恐らく、その後に安倍首相が消費税延期や凍結を決めるであろう。7月の両院ダブル選挙は確定であろう。
6月1日に衆院解散して7月10日に両院総選挙の為の伊勢志摩サミットは解散の重要な舞台となろう。諸般の事情から見てダブル選挙は7月10日しかない。
この辺で再度の中間反騰の外部要因は整う。「これは本格反騰で、次なる大相場の青春期相場の開幕だ」と言う意見が万年強気の木野内氏(大和証券)はじめ、野村証券マーケティング部辺りから出るだろう。
青春期相場の前の厳冬期に買うべく用意する時であろう。
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