北朝鮮情勢が数週間前から緊迫している。米国の制裁で北朝鮮は外貨を得る手段をどんどん失われており、クリスマスか年明けには米朝関係が大きく動きそうだ。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)
※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年12月22日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
日本上空をミサイルが飛ぶ?北朝鮮情勢の緊迫化が止まらない…
米朝関係はクリスマスに大きく動く?
今回は、数週間前から緊迫している北朝鮮情勢を特集する。
さらに、クリスマスと年明けに大きく動くかも知れない米朝関係を見ておく。
まずは、米国が成立させた北朝鮮の制裁強化の根拠とする新法律「国防権限法」についてだ。
国防権限法とは
12月20日、トランプ政権が「国防権限法」なる新法律を制定した。
この法案は、北朝鮮への制裁強化のためのものだ。
CNNニュースによると、制裁の対象は、北朝鮮の石炭・鉄・繊維・水産業などに加え、北朝鮮と取引のある海外の「金融機関」も含まれていて、アメリカ国内での取引を厳しく制限するものだそうだ。
つまり、北朝鮮と取引をしている海外の金融機関は、米国内で厳しく制限を受けることになる。
こうなってくると、米国に支店を持つ銀行は、北朝鮮との取引を制限されることになる。
「今夜」にも戦う米朝が争う勢い?
これはどの程度の効果があるのか。
法律に書かれた文章からは読み取れないが、米エスパー国防長官が「必要となれば今夜にも戦い、高い水準で勝利する準備はできていると確信している」と、北朝鮮にはいつでも圧勝できると述べている。
この「今夜」という言葉から、実に北朝鮮情勢が緊迫化していることが読み取れるのではないだろうか。
そんな中、北朝鮮は「(米国は)非常に痛い目に遭うことになる」と述べて、対立姿勢を浮き彫りにした。