日本と海外の報道に大きな差
ゴーン会長の件は、東北震災と同じぐらい、日本語での報道と英語での報道に差が出ている。
覚えていらっしゃると思うが、東北震災の時に、初期のマスコミは、政府の発表をそのまま報道し、放射能レベルがチェルノブイリ原発事故級だったと認めたところもあれば、今だに報道しないでいるマスコミもいる。
今回の日本語での報道を見ると、検察からの情報がほとんどである。
英語でのニュース番組では、ゴーン氏が疑われるような犯罪を犯したかどうかは分からないが、「自分が彼と同じ立場で、逃げ出せるのならば、逃げ出す」と、アメリカのニュース番組のアナウンサーも言ってしまうぐらい、日本の司法制度に疑問符がついている。
また、このアナウンサーは、「日本では、ゴーン氏がどうやって逃げたのかということばかりに焦点があって、議論されることになるだろう」と、日本では、自国の司法制度改革の意見を出すのが難しい雰囲気であることを暗に匂わせている。
私が拝見したCNBCのニュースは以下の通り。
日本の司法制度は異常?
また、奥様のキャロルさんが昨年11月に出演した以下のニュース動画も拝見した。
キャロルさんは、とても頭が良く、話が分かりやすい。日本の司法制度下では公正な裁判は受けられないというタイトルが分かりやすい。
「夫婦なのに、8カ月近くも会えてない」という話からの始まりで、「おやおや?なぜ日本の裁判所は、日産に関係ないキャロルさんとの接見が許されないのだろう?」と、大多数の視聴者は思う。
そして、殺し文句は、「日本の刑事裁判で、有罪判決が99.4%で、これは、ロシアや中国と同じだ」というくだりだ。
ほとんどの日本人は、日本の警察は優秀だと、小学校の時に刷り込まれている。
しかし、見方を変えるとこれは、こんなに高い有罪判決率だと、裁判官は本当に良心に従って判断しているのかという疑問が残る。