fbpx

令和で年収300万円以下「貯金ゼロ」世帯が急増へ。貧困層は今まさに非常事態にある=鈴木傾城

今の自分が貯金ゼロであるならば「非常事態」であると考えよ

そのため、今の自分が貯金ゼロであるならば非常事態であると考えた方がいい。たとえ、本当に微々たるものであっても、貯金をすることからすべては始まる。

非常事態なのだから、それは人生の何においても最優先事項でなければならない。単身世帯、20代、シングルマザー、高齢層は貯蓄ゼロが多いのだが、すべてが貯蓄ゼロであるというわけではないのは留意すべきだ。

非常事態であることを認識しながら、わずかな収入の中から貯める努力をしている人たちもいる。貯蓄ゼロであるならば、まずはそこから脱することが生き延びるための目標になる。

いくら目指すべきか。現実的に考えると最初の目標は100万円になるのだろう。まず100万円を貯めて、それがないことにして生活できる環境を手に入れる必要がある。

100万円が貯まれば、次に目指すのは年収分の貯金になる。

100万円を貯めるのは楽勝?

すでに数千万円を持っている人たちにとって、100万円というのは実はすぐに手に入れることができる端した金額である。

1,000万円を3%の配当がもらえる株式で回せば、3年と少しで何もしなくても100万円が転がり込む。貯金などしなくても、勝手に貯まっているのだ。

2,000万円を配当3%の株式で所有している人は、2年で100万円が転がり込む。3,000万円であれば1年と少しで100万円くらいは転がり込んでくる。

こうした資産を優良企業の株式で回している人は、何もしなくても100万円が楽に手に入る。そのため「100万円を貯める」というのは、聞いただけで失笑してしまうほど楽なことを言っているように聞こえる。

何も持たない者は、自制と自律を持てば貯金ができる

しかし、何も持っていない人間は違うのだ。ゼロから自分の労働と節約で金を貯めていかなければならないので、「100万円を貯める」というのは地獄のパレードのように感じることになる。

しかし、自暴自棄にならないのが重要だ。月に2万円を貯められることが、できたら1年で24万円になっている。4年継続すれば、96万円であり、限りなく100万円に近づいている。

「月2万円が工面できない」というのであれば、2万円が生み出すのを目標として今の人生を変える必要がある。「収入を極大化し、支出を極小化する」のは必要最小限の行動だ。

自分のできる範囲で、収入の極大化と支出の極小化を極限まで行っていく。収入を極大化のためには副業も必要だろう。

やるべきことをやる。淡々と継続する。見栄を捨て、無駄を捨て、金のかかる趣味を捨て、金のかかる友人を捨て、酒やタバコのような贅沢も止め、宝くじのような無駄金も使わない。

アンダークラスは、何も持たないところから資本を生み出す必要があるのだから、それくらいの犠牲は払うべきだ。そうやって非常事態からしっかりと抜け出す。

Next: 節制は報われる。資本主義に生まれたら「勝手にお金が増える」体験をすべきだ

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー