香港政府が4日夜、新型コロナウイルスの感染者のペットの犬から低レベルの同ウイルスの感染を確認したことを発表した。3度の検査でいずれも弱陽性反応があり、国際獣疫事務局(OIE)と協議した結果、ヒトから動物に感染したと見られるとの結論に達したという。NHK 、時事通信、産経新聞、朝日新聞など報道各紙が伝えた。
香港でペットの犬に新型コロナウイルス感染確認https://t.co/ZDMKcBxgPa
香港政府が発表。国際獣疫事務局とも協議した結果、犬は低レベルの新型コロナウイルスに感染し、同ウイルスはヒトから動物に伝染したとみられるとの結論に達した。#新型コロナウイルス#新型肺炎
— 産経ニュース (@Sankei_news) March 4, 2020
朝日新聞などによると、この犬は、飼い主の60歳の女性が2月下旬に感染が確認された後、動物の検疫施設で隔離されていた。その際に採取した検体から、ウイルスの弱陽性反応が検出され、犬が実際に感染したのか、それともウイルスが付着しただけなのかを調べるために検査を継続していたという。犬は16〜17歳のポメラニアンで、現時点では発症しておらず、政府の施設で隔離されている。
香港政府は「現時点でペットがウイルスを媒介するというデータはない」と、動物が感染源になるという心配は不要だと強調している。また公益社団法人東京都獣医師会は2月28日に発表した資料で、「もしペットに新型コロナウイルスが感染するとしても、コウモリなどの野生動物との接触がほぼないとされる日本のペット飼育環境においては、ペットへの新型コロナウイルスの感染があるとすれば、飼主からペットへ感染する経路しか考えられませんが、その可能性も非常に低いと考えられます。まずは飼主が新型コロナウイルスに感染しないように注意し、落ち着いてペットに対応しましょう。」と伝えている。
【犬猫の飼い主の皆様へ】
香港でのPCR検査で、低いレベルの新型コロナウイルスが
犬から検出された報道についてhttps://t.co/dhUDABiQq5#新型コロナウイルス#東京都獣医師会からの情報#飼い主の皆様へ pic.twitter.com/uVNhd3cSxl— 公益社団法人 東京都獣医師会 (@tokyo_vma) February 28, 2020
手洗いや手指の消毒、環境消毒や換気等を行うことが、ペットの感染予防に努める上でも最優先事項のようだ。
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