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コロナはユニクロに追い風? 親会社4割減益予想もオシャレ不要の世界で天下を取る=栫井駿介

「オシャレ」なアパレルは消える!? 店舗数は2年で半分に…

一方で、苦境に立たされるのがいわゆる「オシャレ」なアパレルです。

「23区」「自由区」「Jプレス」「ポールスミス」などのブランドを展開するオンワードホールディングス<8016>は、2020年2月期に520億円の最終赤字を計上し、同時に約700店の閉鎖を発表しました。前期にも約700店を閉鎖しているので、約3,000店あった店舗数は一気に半分に減ることになります。

オンワードは、百貨店を中心に出店してきました。普及価格帯より少し上のブランドという位置づけです。

しかし今、この価格帯の需要がまさに「蒸発」してしまっているのです。需要があるのは、ごく一部の高級ブランドと、あとはユニクロやしまむらなどの低価格品に二極化しています。

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家具業界で言えば、「中の上」を相手にしていた大塚家具がニトリに取って代わられたことが象徴的です。大塚家具は風前の灯ですが、同じことがアパレル業界でも起こっているのです。

そこへこの新型コロナウイルスです。多くのアパレル会社はもともと余裕がありませんから、多くの企業が破綻の危機にさらされるでしょう。もし何とか乗り切ったとしても、社会の変化は加速し茨の道しか残されていません。

オンワードは、新型コロナウイルス以前から余裕のあるうちにEC化のためのリストラを進めていたことが、ある意味幸運だったかもしれません。変化への準備ができていない会社にはもう後が残されていないのです。

ディズニー映画「ウォーリー(WALL・E)」に描かれた近未来は近い?

私が持っている近未来のイメージが、ディズニー映画の「ウォーリー(WALL・E)」の世界です。ここで人間は宇宙船の中で一人ひとりが動くベッドのようなものに乗り、同じ服を着て、寝たまま食べ物を貪ります。
※参考:Google画像検索「ディズニー ウォーリー 人間」

目の前に表示された画面で映画を観て楽しみ、そのまま眠りにつきます。これはスマートフォンやタブレットそのものです。新型コロナウイルスによる外出自粛で、この未来が現実になっていると感じるのです。

もしかしたら、このまま人々は1日中iPhoneでNetflixを見ながら、AmazonとUberEATSで食料を調達し、ユニクロやGUの画一的な服を着て1日を過ごすようになるようなことも想像できます。

決して理想的な未来ではないかもしれません。しかし、そこに人間の本質が隠れていると思います。投資家としては、これを参考に次の投資チャンスはないかと夢想してみたりすると面白いものです。

Next: ファストリが下方修正を発表した翌日、株価は2.6%「上昇」しました――

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