ロックダウン解除後も人々を苦しめる?
このような影響は、今後、ロックダウンが続いていく限り、さらに大きくなっていくはずですが、さらに、先ほどのランセットには、「隔離の影響は、一時的なだけのものではなく、長期的になることを示唆した」とあり、つまり今後、封鎖が解除されたとしても、長い期間にわたり、影響が人々の間に残る可能性が高いのです。
孤立と隔離は、脳卒中を32%増加させ、ガンの罹患率を25%上昇させ、感染症にかかりやすくさせ、認知症の発生率を50%上昇させ、糖尿病を極端に悪化させることなどが、数々の医学論文でわかっています。
極端に書けば、「封鎖をおこなった国は、その後、国民の死亡率と精神疾患罹患率が上昇する」ことになることは確実なのです。
各国の為政者たちにとっては、自国民が何百万人死亡しようが、何千万人精神疾患になろうが知ったことではないのかもしれないですが、何も知らずに羊のようにこんなに多くの国民たちがなぶり殺されていくのを見ているのは気持ちの良いものではないです。
今回はイギリスでの例を取り上げていますが、ロックダウンや外出禁止をおこなっている「すべての国と地域」で、同じような死亡率の増加が確実にあらわれているはずで、今度、推定値をご紹介したいとも思いますが、
「ロックダウンは、世界的な強制的大量死を引き起こしている」
と考えられます。
何千兆円にのぼる個人債務が世界中で炸裂に向かっている
このような健康上の問題だけではなく、それと共に、これから「現実的な問題」が各国で噴出します。
企業などもどこもボロボロでしょうけれど、海外の有名企業のCEOたちへの調査を報道したロイターの記事には、以下のようにありました。
シドニーでヘルス事業を営むアスペン・メディカルの会長、グレン・キーズ氏は「このような危機は100年以上なかった。著名企業でも生き残れないところがあるだろう」と述べた。
接客・飲食業界では事業存続の危機にあるとの回答が最も多く、41%。航空業界では30%、卸売・小売業界では19%だった。
約60%の経営者が、業績への悪影響は1年以上にわたって続くと予想。また25%が、従業員数を現在より20%以上削減すると回答した。
この中の、「このような危機は100年以上なかった」という回答は、1930年代の世界恐慌よりも深刻な状態に世界が突入する可能性があるということを意味します。