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コロナ倒産・内定取消で絶望する前に。人生に幸福感をもたらす「ピーク・エンドの法則」=午堂登紀雄

人生100年時代、ピークが60歳でも遅くない

そしてこれを人生に置き換えると、人生の後半戦において仕事なり趣味なりでピークを迎えれば、「まずまず良い人生だった」という幸福感や満足感を得ることができるということです。

反対に、若かりし頃にどんな偉業を成し遂げたとしても、晩節を汚せば失意の人生を終えるということになります。

つまり、途中途中ではいろんなことがあったとしても、後半にポジティブなピークを持ってきて、その勢いをできるだけ保ちながらポジティブなエンドを迎えれば、過去の評価も変わるわけです。

そのため、人生100年時代(現実的には90歳くらいでしょうか)を迎えた現代、人生の後半戦、つまり45歳ぐらいから盛り上がり、60歳や65歳くらいにピークを持ってくるのが理想的な生き方のひとつのような気がします(もちろん人によって考え方は様々ですが)。

65歳定年の会社員はポジティブエンドになりづらい?

これがあまり早いと尻すぼみの人生になりかねないですし、遅過ぎても老化も進みますから活躍できる時間が短くなる。

ただし、会社員の場合は確かに45歳や50歳でピークを迎える人が多いわけですが、そこから急速に下降し、65歳の定年退職が必ずしもポジティブなエンドとは限りません。

そのため在職中から起業なり趣味なりに取り組み、下降曲線をもっとなだらかに持っていく必要があるかもしれません。

そう考えると、45歳くらいまでは紆余曲折を経験していいし、迷っていいと思えてきませんか。

迷いながら、いろんな仕事に挑戦し、いろんな人と出会い、いろんな経験を積み重ねていく。その過程で知恵やスキルが高まり、人脈もできる。

それが人生の後半戦で輝きを放つ土台となるのですから。

Next: 今は人と会いにくいタイミングですが、「仕事や会社がどうなるか」よりも――

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