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浪費グセは幼少期が原因?子供に買い物の“失敗”を経験させるべき理由=遠藤功二

浪費家にならないためには、幼少期から正しいお金の使い方を学ぶ必要があります。お金の大切さを理解し、無駄遣いを後悔する気持ちが大切です。(『億の近道』遠藤功二)

プロフィール:遠藤 功二氏
日本FP協会認定CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、MBA(経営学修士)。大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当したが、組織のしがらみで顧客中心のサービスが提供できず、雇われFPとして働くことに限界を感じる。しかし、収入が途絶えることの恐怖から簡単には、会社から踏み出すことができず、ストレスを貯める日々を送る。FP資格やMBAをとっても、会社にお金で縛られていたら何もできない。「お金のためだけに働くつまらない生き方を他の人たちにはさせたくない。」という志をもち、お金が原因で不幸になる人を少しでも減らすべく、教育特化のFPとして奔走中。

息子、スライムに泣く

スライムと聞くと、ゲームのザコキャラを想像する方も多いのではないでしょうか。「スライムに負けることはないだろう」と思われると思います。

これは、実は勇者がラスボスを倒すあのRPGの敵キャラのお話ではありません。私たちも子どもの時に遊んだドロドロのおもちゃ「スライム」のことです。玩具屋さんで、ビンに入ったものが売っています。

今回はこのスライムを題材に、「お金を使う」経験についてお話したいと思います。

最近、私の子どもがスライムを買ってきました。友達が遊んでいるのを見て、欲しくなったそうです。

我が家では、「欲しいものは、自分で仕事をして稼いだお金で買いなさい」と言っています。家事のお手伝いをして稼いだお金で買ったので、本人が喜んでいるのであれば良いと思いました。

子どもがスライムで遊んで、またビンへ戻しているので「何度か遊んだら、汚くなるから捨てないとね。めちゃくちゃ臭くなるんだよ」と伝えました。

すると、子どもが泣き出しました。

どうやら、スライムは粘土などと同様に繰り返し遊べるものだと思って買ったので、すぐ捨てなければならないとは思っていなかったそうです。

本当に異臭がしてきたので、子どもはしかたなくスライムを捨てました。

限りあるお金なので、よく考えてなるべく長く楽しめるものを買おうと思って買ったものでしたが、誤算だったようです。

「もう無駄遣いはしない」と決意する経験

このようなことは、子どものうちにどんどん学ぶのが良いと思います。

しかし、無駄遣いの経験はさせてはいけません。癖になります。無駄遣いではないと思ったのに、結果誤算だった、という経験は学びになります。

「もう無駄遣いはしないぞ」という気持ちが大切だということです。

しかし、親がすべて子どもに買ってあげてしまっていたら、このような経験はできません。

「せっかく買ってあげたものなのに、なんで粗末にするの!?」と、お子様を叱ったご経験をお持ちの方は少なくないでしょう。

しかし、いくら口で言っても子どもはわかりません。

子どもにお金を渡し、自分で考えて買い物をさせないと物の大切さはわかりません。

Next: 幼少期に習慣化が必要。大人でもお金を正しく使えない人は多い

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