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Oculus Quest 2で性的嗜好がバレる?FB連携必須で非難殺到、定価割れフリマ投げ売り

エッチなVR動画の視聴履歴が、Facebook経由で知人にダダ洩れになると心配する声も?本日10月13日に発売となった最新型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」を巡ってのドタバタ劇が、ネット上で話題を呼んでいる。

渦中の「Oculus Quest 2」は、Facebook傘下のOculusが開発・販売するVRヘッドセットで、従来機種とくらべて小型軽量化に成功し、画質も4K相当の高画質。またPCレスで使えるスタンドアローン型ということで、ケーブルの煩わしさからも解放される利点もあり、さらに価格も64GBモデルなら3万円台と、その性能を考えればリーズナブルな価格設定となっている。

そのため、VR対応ゲームを楽しみたいゲーマーにくわえて、アダルトやアニメといったVR映像コンテンツの愛好家の間では、発売前から期待が高まっていた製品だった。その使用にあたって従来はOculusのアカウントが必要だったが、なんと新規ユーザーはFacebookとの紐付け必須であることが判明。これを受けて、これまでFacebookを使ってなかったユーザーが、慌てて登録しはじめる事態になった。

ところが、ご存じの通りFacebookは自身の顔写真をはじめ、他のSNSと比べてもかなり突っ込んだ個人情報の登録が必要とあって、尻込みをするユーザーが続出。また、なんとか登録を果たしたとしても、その直後になぜかアカウントが凍結されるという事態が、ここに来て相次いでいるというのだ。

Facebook紐付けで心配される「性的嗜好大公開」

しっかりと顔がわかる写真や正確な個人情報の登録がないと、アカウントが凍結されることがよくあるFacebook。今回も、SNSは嫌だが「Oculus Quest 2」は使いたいという人々が、適当な写真と情報でアカウント登録したものが弾かれているものと思いきや、本名と住所を間違いなく入れたアカウントも凍結されたという情報も。どのような基準でアカウント凍結がされているのは不明だ。

このアカウント大量凍結に関しては、すでにFacebookのアカウントを持っている人々の間でも、不安の声が多くあがっている。というのも、Facebookはその性格上、リアルな人間関係を補完する形で利用している方が多く、なかには仕事絡みで活用している人も。それだけに「Oculus Quest 2」を使いたいとしても、自分のFacebookと紐付けをしてしまうと、何かの手違いでアカウント凍結されてしまう可能性が無きにしも非ずと、危惧しているのだ。

そんな取り返しのつかないトラブルの危険性があるということで、「Oculus Quest 2」の購入は当分の間は諦める、または旧モデルの使用も控えるといった声も、ネットではあがっている。

さらにFacebookとの紐付けに関しては、特に心配されている事態がある。それは、視聴した映像や遊んだゲームなどの履歴が、Facebookを通じて開陳されてしまうのではという恐れだ。

先述の通り、仕事関連も含めた個々人のリアルな人間関係と密接に絡めているユーザーの多いFacebook。そんな場に、もしも自分が視聴したVRエロコンテンツのどぎついタイトルが、何かの弾みで表示されてしまったら……。まだアカウント凍結ぐらいなら「VRゲームが好きなんで」と、苦しいながらも言い逃れができる。しかし、エロコンテンツ利用履歴が公開され、秘めたる性的嗜好がバレてしまった日には、その内容にもよるかと思うが、下手をするとそれまで積み上げてきた他ユーザーとの信頼関係も大きく揺らぎかねない。

フリマサイトでは早くも投げ売り状態に

このように製品自体は非常に魅力的なものの、Facebookとの紐付けが何かと難となっている「Oculus Quest 2」。

ネット上には「現実逃避のために買おうとしているのに、SNSとの紐付けが必須とか本末転倒じゃないか」という声が多くあがるいっぽうで、逆に「SNSと紐付けができるリア充だけを相手にした商売なんだろう」という、一種の諦めの境地に陥るユーザーも。また、今後このようなSNSとの紐付けが必要なアイテムやサービスがさらに増える可能性が高そうで、日常生活におけるGAFA支配がより浸透していくのではという指摘も聞かれた。

さらにメルカリなどのフリマサイトでは、「Oculus Quest 2」の新品が発売日当日にもかかわらず多く出品され、なかには定価割れのものも。いざ買ってみたものの、Facebookとの紐付けにはやはり抵抗がある、あるいはアカウントを凍結されてしまったユーザーたちが、恐らくは叩き売っているものとみられる。

生殺与奪の権をFacebookに握らせるな?

ユーザーが困惑しているのは、Facebookにアカウントを凍結される条件がまったく読めないことだ。長年放置していた偽名アカウントが使えたというユーザーがいる一方で、嘘偽りのない本名で新規登録したユーザーでもアカウント凍結されたという報告が多数あがっている。新規で作ったFacebookアカウントでも、いったん適当なゲームと紐付けて課金実績を作ることで、アカウント凍結されにくくなるようだといった未確認情報まで出てきた。Facebookにアカウント凍結されたらゲームオーバーという状況に、多くのユーザーが悪戦苦闘している様子が見て取れる。

このようなFacebook紐付けに関する騒動に対して、Oculusの日本公式Twitterアカウントは12日付のツイートで、「実名と正しい生年月日の登録」と「Facebookのコミュニティ基準に従ってください」とアナウンスしているが、何ら解決には繋がっていないのが実情。

SNSとの紐付けを何が何でも求めるメーカー側と、SNSに対して懐疑的なユーザー層との温度差は、到底埋まりそうもない。

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