YouTuberのマネジメントを行う企業として注目を集めているUUUM。今回は多くの人気YouTuberが在籍する同社が新型コロナウイルスに受けた影響と、所属することのメリットについて解説します。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年10月29日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
Q. UUUM所属YouTuberあたりの年間粗利益は?
ヒント:UUUMに所属しているクリエイターのチャンネル数は約1.2万、動画再生回数は四半期で129億回。UUUMに所属しているクリエイターはYouTuberだけで食べていけるのでしょうか?
今日の記事では、YouTuberのマネジメント企業として日本最大手のUUUMの最新決算をもとに、日本のYouTuberの現状、コロナの影響とUUUMに所属するメリットや今後の戦略について考察していきたいと思います。
※参考・画像出典:UUUM 2021年5月期 第1四半期決算説明資料(2020/10/14)
大物YouTuberの脱退が与えた影響
2020年6月-8月の第1四半期の売上高は、約50億円で前年同期比(YoY)▲9.3%と減少しました。決算説明会資料では、コロナウイルスの影響で、イベント開催ができなかったことと(売上YoY▲28%)、企業とのタイアップ案件が減少(売上YoY▲29.5%)したことによる影響が大きかったと説明されています。
YouTubeからのアドセンスの売上はYoY+4.4%と微増しています。しかし、コロナ禍でYouTubeの視聴時間が増加した割には増加率が低いのは、「木下ゆうか」や「ハイサイ探偵団」「えみりん」など、国内でトップクラスのチャンネル登録者数を持つ大物YouTuberたちがUUUMを脱退した影響もあると考えられます。