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日本の不動産を粗大ゴミ化する3大問題。35年ローンは最悪の選択と気づけ=鈴木傾城

問題その3:不動産を一瞬で無価値にする天変地異

さらに、日本人がいずれ不動産をもっと欲しがらなくなる3つ目の理由もある。

それは毎年、激甚化していく自然災害の心配が重なることだ。日本人なら、誰しも2つの大きな巨大災害の経験を忘れられないはずだ。それは、1995年に起きた阪神・淡路大震災と、2011年に起きた東日本大震災である。

どちらの震災でも「永遠の住処」だったはずの住居が、いとも簡単に自然の脅威に押し流され、叩きつぶされ、ガレキの山となって消えていったのを日本人は目撃した。

かろうじて残った住居も欠損し、神戸では今もひび割れたマンションがそのまま使われている。福島では津波によって原発が次々とメルトダウンして放射能が拡散し、半径20キロ圏内の不動産はすべて無価値と化した。

自然の脅威の前に、人々の生活や夢や安全は一瞬にして壊される。

今後、激しい大規模災害はしばしば起きる。しかも、自然災害は今の2倍になる。地震も、火山噴火も、土砂崩れも、台風も、津波も、日本では何でも起きるのだ。

不動産に安心を見出すのは、時代遅れになりつつある

防災・減災・縮災を専門にした工学博士の河田惠昭氏は「防災省」の創設を提唱している。「いずれ」はやってくるはずの南海トラフ巨大地震という超巨大災害を見据えているためだ。

南海トラフ巨大地震は日本最大の国難となる。これが、必ずやってくる。

そんな中で、「永遠の住処」を数十年もローンを抱えながら買うという選択が見直されるのは当然の話だ。住宅というのは「消費して、使い捨てにする」という発想をする人が増えたとしても不思議ではない。

実際、少子高齢化で日本そのものの先行きが見えないことや、自分の人生が波乱に満ちたものになることや、自然災害がどのように襲いかかるのか分からないこともあって、すでに現実的な若年層から「持ち家信仰」が消えている。

これに追い打ちをかけるように、現代に生きる日本人から「持ち家信仰」を消すのは、金儲け優先で住んでいる人のことを考えない建設会社の存在である。

Next: 35年のローン地獄の先には建て替え費用。もはや不動産は足かせに

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