ナスダック指数は1月28日の高値水準から2月5日まででの4営業日で5.5%の下落となっている。とりわけ、アマゾン、マイクロソフト、メタ、アルファベット、オラクルなど、いわゆるハイパースケーラーの軟調な動きが目立っており、AI過剰投資に対する警戒感が再度強まってきている状況だ。今週末にはエヌビディアCEO発言をきっかけにナスダック指数も大幅高となったが、上記銘柄群の戻りは鈍い状況にある。足下の好調な経済指標を受けて、早期利下げ期待は大幅に後退している中でもあり、今後もAI過剰投資への懸念は折に触れて再燃する状況が続きそうだ。
一方、足下の米国市場では、ハイテク株から景気敏感株への資金シフトが順調に進展する状況となっている。今後もこうした資金循環を背景として、米国株の底上げが続く可能性は高いように見受けられる。NYダウの5万ドル大台乗せで短期的な達成感の強まりなどは警戒されるが、トランプ大統領の次期FRB議長ウォーシュ氏指名以降はドルの信頼も回復する兆しが見て取れるため、米国資産への資金流入拡大は支えとなってこよう。
また、米国では今後、税還付がスタートするタイミングでもあり、さらなる需給面での後押しが期待されるところでもある。ほか、来週は半導体製造装置大手のアプライド・マテリアルズが決算発表を予定、半導体関連銘柄の動きに影響を与えよう。なお、来週は雇用統計や消費者物価指数(CPI)などの重要な経済指標の発表も予定されているが、早期利下げ期待があらためて高まるような状況にはなく、市場への影響は限られるとみる。
経済指標は、10日に12月輸出入物価指数、12月小売売上高、11日に1月雇用統計、1月財政収支、12日に1月中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、13日に1月消費者物価指数などが発表予定。
決算発表は、9日にオン・セミコンダクター、グッドイヤー、10日にデュポン、ギリアド・サイエンシズ、コカ・コーラ、マリオット・インターナショナル、フォード・モーター、11日にシスコシステムズ、マクドナルド、バーティブ、12日にアプライド・マテリアルズ、アリスタネットワークス、バーテックス・ファーマシューティカルズ、13日にモデルナなどが予定されている。
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