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新興市場見通し:材料の出ている中小型株に値幅取り狙いの資金が集中か

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■軍事衝突の長期化が警戒される

今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が+0.00%だったのに対して、グロース市場指数は-1.05%、グロース市場250指数は-1.40%。米国・イスラエルとイランによる軍事衝突の長期化が警戒され、リスク回避姿勢が強まった。時価総額が大きい銘柄で構成されているグロース市場コア指数は、週間ベースで+0.24%だった。

時価総額上位銘柄では、ジーエヌアイグループ<2160>の週間上昇率が14%を超えた。子会社のジャイア・セラピューティクスが、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)傘下の医薬品審査センターに対し肝線維症治療薬「F351」の新薬承認申請(NDA)を提出したとの発表が材料視された。一方、パワーエックス<485A>の下落率が27%を超えたほか、Synspective<290A>が12%超、アストロスケールホールディングス<186A>が10%超の下落となった。

その他、先週に117%超上昇したアスタリスク<6522>は週間で75%超上げた。17日に、コーユーレンティア<7081>の連結子会社コーユーイノテックスと顔認証による入退室・勤怠管理システム等の導入に関する包括的な業務提携を開始したと発表。以降、ストップ高を交えての上昇が続いている。シンカ<149A>は同74%超の上昇。ソフトバンク<9434>系のSB C&Sと資本業務提携すると発表している。売れるネット広告社グループ<9235>は同48%超の上昇だった。一方で、ライトアップ<6580>の下落率は42%を超えた。週刊文春が、同社が国の助成金に関し不正受給を指南していると報じたことが嫌気されたようだ。また、ソフトフロントホールディングス<2321>は投機資金による換金売りの動きが強まったとみられ、下落率は30%を超えている。

今週のIPOでは、3月25日に上場したベーシック<519A>の初値は公開価格を8.0%下回る800円、ジェイファーマ<520A>の初値は公開価格を8.1%下回る809円となった。さらに、27日に上場したセイワホールディングス<523A>の初値も公開価格を2.4%下回る1220円となり、公募価格割れが相次いだ。

■相対的に中小型株に資金が向かうか

来週の新興市場も、引き続き中東情勢を睨んだ相場展開になりそうだ。新興市場の各指数は今週、週初に大きく下落した後は、週後半に向けて下げ幅を縮める動きをみせていた。米国では主要な株価指数が52週線を割り込み調整入りとなる中、主力大型株は外部環境の影響を受けやすく、個別に材料の出ている中小型株に値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。下げが目立ったライトアップは、27日に内部調査報告書(速報版)を受領し、違反は認められなかったとしており、見直し買いが入るか注目される。

そのほか、ヘリオス<4593>は、経済産業省による令和6年度補正予算「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備投資支援事業費補助金」の交付決定を発表。Aiロボティクス<247A>は、化粧品、美容商材等を手掛けるBJCの株式の取得(子会社化及び孫会社化)を発表している。ispace<9348>は月周回の自社衛星を活用した新たなサービスの検討開始を発表。シャノン<3976>は上場維持基準(純資産基準)への適合を公表しており、関心が向かいそうだ。また、31日にはインテグループ<192A>の決算発表が予定されている。

来週のIPOは、4月2日にビタブリッドジャパン<542A>がグロース市場に上場する。そのほか、SQUEEZE<558A>が22日、犬猫生活<556A>が23日にグロースへ、梅乃宿酒造<559A>は24日にスタンダードへの上場が決まった。

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