画商のフィリップ・モールドさん。イギリスのTV局BBCにて美術番組のホストも務める彼がTwitterに先日アップした1本の映像が、海外で非常に大きな注目を集めている。
投稿2日で、“いいね!”数は23万超え、リツイートは9万を記録したと説明すれば、その注目度の高さはご理解いただけるだろう。
肝心の動画内容はというと、油彩画表面の変色した“ワニス”を除去する、というもの。
ワニスとは、こういった絵画の保存や劣化を防ぐため塗られる樹脂のことだ
では、その話題の映像をご覧いただきたい。
A remarkable Jacobean re-emergence after 200 years of yellowing varnish 1/2 pic.twitter.com/yBGNGDcNd7
— Philip Mould (@philipmould) 2017年11月6日
表面の黄ばんだ色合いが落ち、鮮やかな色彩がその下から登場する光景は、圧巻の一言。
この絵は17世紀前半『ジャコビアン時代』と呼ばれる時期に描かれた1品であるらしい。
私たちが古典の絵をイメージするとき、その色使いは総じて重厚であると考えてしまいがちだが、実はこの絵のように鮮やかなトーンで描かれているものも少なくない。
モールドさんによると、モデルの女性が何者かは現在まだ判明していないものの、描かれた当時彼女が36歳であったこと、また絵の正確な完成時期が1617年であることは突き止めたそうだ。
ちなみに今回除去したワニスは、17世紀の“オリジナル”ではなく、現代から逆算して約200年ほど前に塗られたものであるとのこと。
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参照・画像出典:The Telegraph/Incredible restoration removes 200 years of grime from oil painting in seconds
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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記事提供:ViRATES
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