米ドル/円は下落トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格は、終値で107円80銭を超えることだ——正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2019年10月6日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析
米ドル/円 下げ止まるのか
<先週の動き>
買いポジションに転換したものの節目である108円50銭を超えることはできず、しかもB点が位置する時間帯に上ヒゲの長いローソク足を示現した後はBCラインに沿って下落。再び売りポジションに転換している。
である。
A点水準:約106円
B点水準:約108円75銭
<今週のポイント>
・週明けに迎えるC点が位置する時間帯が変化日となり下げ止まることが出来るのか否かがポイントになる。しかも、先週末に同事線が出現していることからも、週明けの動きには注目したい。
・ACラインが下値支持線となるのか否かにも注目したい。上値の重たい展開が続くのであれば、下値支持線ACラインを割り込む可能性もあるからだ。その場合には、年初来安値を探る展開となろう。
<現在の相場状況>
(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で107円80銭を超えることである。
<今週のメインシナリオ>
軟調な展開となっている。B点が位置する時間帯に上ヒゲの長いローソク足が出現し、上値抵抗線BCラインの下方をBCラインに沿って推移をしているからだ。この場合、ACラインを割り込み、安値に試す可能性がある。
<サブシナリオ>
堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線ACラインが存在している。しかも、ACラインの上方で同事線が出現している。そして、週明けにC点が位置する時間帯を通過するからだ。この場合、108円台に乗せてくることが求められる。
ユーロ/米ドル 下げ止まったものの
<先週の動き>
A点が位置する時間帯通過することで、下げ止まるのか否かがポイントになった。実際にはA点が位置する時間帯以降も下落が続いたのだが、右肩上がりのABラインに到達すると、下げ止まりから落ち着いた動きを見せている。
次の注目日は10月7日前後である。
A点水準:約1.06ドル
C点水準:約1.125ドル
<今週のポイント>
・ABラインに到達することで下げ止まる気配を見せている。したがって、週明け以降に下げ止まる動きが鮮明になるのであれば、ABラインに沿った展開になっていくことが求められる。
・週明けにB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かにも注目したい。
<現在の相場状況>
(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で1.101ドルを超えることである。
<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。下値支持線ABラインを割り込んでしまっている。上値抵抗線BCラインが控えているからである。この場合、ACラインを試す動きになっていくことが考えられる。
<サブシナリオ>
下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。右肩上がりのABラインに到達すると反発に転じている。また、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。この場合、1.110ドルを試す動きになっていこう。