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真の「トランプリスク」はこれからだ~1000円超の下ヒゲも慢心は禁物=山崎和邦

過去、1000円以上の長大下ヒゲ、週足陽線が「ダマシ」になった例は多くある。確実に言えるのは、自分に都合のいいように解釈すると必ず間違うということだ。(山崎和邦)

※本記事は、有料メルマガ『山崎和邦 週報『投機の流儀』(罫線・資料付)*相場を読み解く【号外・山崎動画】も配信』2016年11月13日号の一部抜粋です。今月分すべて無料の定期購読はこちらからどうぞ。

この上昇は本物か。山崎和邦氏が警戒する「気がかり」とは?

「ご都合解釈」の怖さ

過去、1000円以上の長大下ヒゲをつけて週足陽線を示現しても、その後、上昇相場とならなかった例は多くある。

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例えば昨年8月、チャイナショックによる急落後の8月最終週にも、1000円以上の長大下ヒゲをつけ週足陽線を示現した。これだけ見れば、翌週から相当の上昇相場のはずであったが、翌週は1000円を超える長大陰線を示現した。そしてそこから5週間下げ続けた。

その後に中間反騰の連騰があり、これが12月1日に瞬間20012円の天井を形成し、そこから2月12日まで1000円の大台を6回割って14866円という一番底を付けた。このように、罫線には例外が大いにあることを忘れないでおきたい。

2015年3月以降の日経平均の週足で長い下ヒゲを至現した局面

2015年3月以降の日経平均の週足で長い下ヒゲを至現した局面

教祖グランビル師は、移動平均では「短期的・技術的修正がある」というが、これ要するに昔から言う罫線の「ダマシ」であろう。ただ確実に言えるのは、自分に都合のいいように解釈すると必ず間違うということだ。

今回の戻りは銘柄による選別化が見られる

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日経平均はPBR1.20倍水準に

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日経平均日足と日経PBRの関係

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山崎和邦 週報「投機の流儀(罫線・資料付)」』(2016年1月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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