携帯シェア争いは4グループの総力戦
楽天はここまで見てきた通り、三木谷氏のもと楽天の持つコンテンツと携帯事業の新和性を高めていく戦略です。その先に見据えているものは、「モバイル通信業界のAWS」版を目指しており、三木谷氏はかねてより、「楽天モバイルは、序章」であり、楽天にとって肝心なのは「RCP」(Rakuten Communications Platform)だと説明しています。
携帯各社の戦いは、すでに、携帯の本丸で、できることは限られてきています。グループ全体の総力戦で、いかにユーザーの満足度を提供できるかの勝負なのです。
通信環境・システムの提供・安い値段といった、インフラの部分での戦いよりも、「価値の提供」での戦いは、企業としてより厳しさを増すと言えるでしょう。
Guillaume Paumier at Wikimedia Commons [CC BY 3.0], via Wikimedia Commons
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年2月18日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による