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韓国文政権に「反日」政治利用の代償。米韓同盟は希薄化、日本にすり寄るも孤立=勝又壽良

韓国は日豪の高ランクに遅れ

韓国の役割が、「車止め」というのは言い得て妙であろう。「38度線」を動かないように守っていればそれでよし、とする任務である。

このことからいえば、米国の数ある同盟国の中で、韓国は「外様」の位置に格下げになる。韓国の認識では、米韓は朝鮮戦争で共に戦い血を流した仲間という血盟意識である。だが、米国のマジノ線がインド太平洋に移った以上、それに参加しない韓国は、「譜代」から「外様」に格下げなのだ。文政権は、この意味が十分に飲み込めないのである。気の毒な外交感覚である。

韓国が、「外様」に格下げされれば、日米同盟と米豪同盟が米国を支える重要二ヶ国に格上げである。豪州のモリス首相は、昨年9月に就任した菅首相とすぐに会談すべく訪日した。パンデミック下で、コロナ感染の厳戒体制にも関わらずの訪日だ。目的は、日豪の安全保障を巡る意思統一であろう。ここまで日本の役割が上がっていることは、日豪が米同盟国において「親藩」になった証拠とも言えよう。

アジアの日本が、米豪という欧州系国家の一員になっていることは、強い信頼関係が後ろ盾になっている。米・英・豪・カナダ・ニュージーランドは、「ファイブ・アイズ」という諜報機関の連合体を形成している。第二次世界大戦中から、機密情報の交換をしてきた仲間である。ここへの日本参加論が、英国によって進められている。河野防衛相(当時)は、参加意思を表明したほどだ。機密情報の交換は、高度の信頼関係があってこそ可能である。日本の対外信用度は、ここまで高くなっているのである。

韓国から見た日本は、羨ましい限りのハイレベル国家になっている。米国は、この日本と韓国を比較して、どちらの意見に耳を傾けるか想像してみて欲しいのである。

米国が、日本に対して最大の問題としてきた旧慰安婦問題は、日韓慰安婦合意で政府間協定にまで高め解決したはずである。文政権は、それを骨抜きにしたのだ。日本は、米国に対して「後ろめたい」点が1つもなく、「インド太平洋戦略」ではコーナーストーンの役割を担う。米国に対する日韓の立ち位置は、日本が韓国をはるかに上回っているはずである。

文在寅は日韓和解ポーズを取らざるを得ない

こうして、文大統領は米国の手前もあり、日韓和解ポーズを取らざるを得ない。

だが、これまでの過激な反日演説が災いしている。日本は韓国の底意を疑って当然であろう。文氏の日韓和解ポーズには、次の計算が働いている。

韓国は、7月の東京五輪を利用して日米韓朝4ヶ国の首脳会談を開ければ、文氏が最大の外交立て役者になれるというソロバンを弾いている。韓国与党は従来、東京五輪に反対姿勢であった。福島の放射能汚染を騒ぎ立て、韓国選手団には食材を韓国から持ち込むとまで嫌がらせをしてきたのだ。

現に、料理用としてホテルとの契約まで済ませていた。それが一転、「東京五輪へ協力」と前言を翻した。韓国を信用できない理由は、こうしていくらでもある。

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