バフェットも注目するお菓子銘柄
実はこのお菓子というのは、あの有名な投資家であります、ウォーレン・バフェットも非常に高く評価しています。
ウォーレン・バフェットの保有銘柄の中には、ハーシーズチョコレートだったり、シーズキャンディという会社が含まれています。
いずれもアメリカでちゃんと根を張っているお菓子メーカーということになりまして、バフェットもこれらの消費財に好んで投資する傾向があります。
なぜかというと、さきほど説明した通り、一度馴染んで市場で高いシェアを取り続ければじわじわとでも値上げをしていって、消費者はあまり疑うことなく買い続けるという状況を作り上げることができます。
お菓子銘柄は「投資妙味アリ」?
実際、日本でもステルス値上げといって、値段は変わらないけれども量が少し減っていたりといったような状況で実質値上げが行われている、あるいは消費増税に合わせて、それに上乗せして値上げをするというような状況も起きています。
これから同じことが起きると考えられますので、基本的には長期的に目線で見れば、私はこれらの菓子メーカーに関してポジティブな見方をしています。
もっとも値段を2倍に上げたりするようなことはできませんし、日本の消費市場というのも急に大きくなることはありませんから、これらの銘柄が少しでも株価が下がって安くなった時に買っておくというのは、堅実な投資方針としては望ましいのではないかという風に考えます。
今は割安か?
そこで、これらの会社が今割安なのかどうかということについて、着目してみたいと思います。
目先のPERに関してみれば、明治が14.4倍、それからカルビーが18倍、江崎グリコが22倍、それから森永が14倍という数字になっています。
市場の平均がおよそ15倍ということですから、平均から前後しているような感じになっているのですが、ただこれらの会社の安定性だったり、成長性が評価されて一時期は20倍から25倍ぐらいで評価されていた時期もありました。
そう考えると評価によってはそれぐらいまで上昇する可能性というのも十分にありますし、そもそも業績は比較的安定しているので、下落リスクも小さく見ていられる状況ではないかと思います。
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