次の金相場上昇は23年以降か
つまり、次に明確に金相場が上昇に転じるのは、23年に入ってからになる可能性もあるということである。
それくらいの時間軸で見ていったほうがよいだろう。もっとも、将来的なインフレ基調は変わらないだろう。また、下げてくると、「バーゲンハンター」である中国・インドなどのアジア勢が買ってくるだろう。これらの買いは、一定の下支えになるはずである。無論、この中には日本の投資家も含まれるだろう。
今後はドル高基調が続く中、米短期金利の上昇圧力もあり、金相場は上値の重い展開が続きそうである。現物需要の減退と投機筋の手仕舞い売りおよび新規売りで、金相場は一段安となる可能性があると考えておく。
相場がここまで崩れてしまうと、CTA(商品投資顧問)やマネージド・フューチャーズなどのテクニカル指標を重視して投資判断を行う投機家が売り込んで可能性も十分にある。実際にそのような投資行動をすでに取り始めているものと思われる。
そうなると、1,700ドル程度までの下げも十分にあり得るだろう。もっとも、長期投資家は株式のヘッジや将来のインフレに備える意味でも、これまで通り粛々と押し目を拾っていけばよいと考える。ただし、時間分散と資金分散は必須である。
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本記事は『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』2021年6月21日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場や日本株、為替、原油、金ほか各市場の詳細な分析もすぐ読めます。
『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2021年6月21日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。