リスクだらけのロシアルーブル
6年くらい前までは、1ロットで600円に近いスワップをもらえることもありました。
価格は崩れてもスワップで稼ぐといった割り切りもできたのですが、足元では、トルコリラよりも低いスワップ設定しかありません。
そのため、いったいなんのためにこんなリスキーな通貨を扱う必要があるのか、理解に苦しむ状況です。
新興国通貨は総じて回復しているが…
確かに足元では、コロナでの大幅下落から、新興国通貨は総じて値を回復しています。
しかし、月足で対ドルや対ユーロの長いチャートを見てみればおわかりのとおり、一貫して下がっています。
ですから、ロシアルーブルを長期で保有することのリスクは相当高いことがわかります。
地政学リスク、プーチン発言、さらに原油価格の下落で散々な目に
私が取り引きしてみた当時は、とにかくロシアが絡む地政学リスク次第で、相場は下落する一方でした。
さらにプーチンが余分な発言をすれば、もう悲しくなるくらいロシアルーブルが売り込まれる相場です。
さらに原油価格が下がり始めると…資源国のロシアルーブルは果てしなく下落するという、かなり厳しい状況に追い込まれた痛ましい記憶がよみがえります。
それこそ常に投資原資とスワップの獲得状況とのにらめっこで、どこまで持ちこたえるか、損切するかを常に考えさせられるという、ストレスフルな時間帯であったことを今も忘れられません。